冒頭の映像は、イグニスの新会社「pulse」のホームページで本日公開されたものだ。
イグニスは、本日(11月4日)、新会社「pulse(パルス)」の設立を発表した。
詳細についてはまだ何も報じられていないが、イグニスは、VR(仮想現実)に向けた新たな動きをはじめたようだ。
イグニスが公開した動画では、Unityを使って、キャラクターのモデリングを行いながら、VRアプリの開発を進めている様子が伺える。
動画のなかで、何より気になるのが、今回の新会社のキーマンになるであろう4名の人物だ。なんと、日本を代表するメンタリストのDaiGo氏、フリークアウト、イグニスの創業期から上場、そして現在も両社に携わる佐藤裕介氏、AI研究の第一人者、東京大学の松尾豊特任准教授、AKB48グループおよび乃木坂46/欅坂(けやきざか)46の坂道シリーズの総合プロデューサー秋元康氏、の4名が映し出されているのだ。
佐藤氏は、フリークアウトのCOOでありながら、イグニスの創業から上場、そして現在も取締役(非常勤)としてイグニスに関わる人物。テクノロジーの最先端が集い、相互に切磋琢磨し合うスタートアップ・ベンチャー業界で、ゼロイチからグロース、全てのフェーズを知りうる佐藤氏は、今回新たにpulseで何を生み出すのだろうか。
また、DaiGo氏とイグニスは、今年3月にリリースした出会い・婚活マッチングサービス『with』でタッグを組んだことがある仲だ。『with』では、DaiGo氏の監修の下、心理学や統計学の手法を応用することで、従来の機械的なマッチングでは提供できなかったユーザー体験が魅力で話題となった。これまでにたくさんの人々を見てきたDaiGo氏だからこそ、人間の本質的な心理を分析し、「なぜ、人間は恋愛するのか」という一つの答えを導いているように思えた。
一方、松尾氏は、AI研究の第一人者として知られ、人工知能学会で倫理委員長を務めるなど人物だ。いまAI研究は、ディープラーニングの登場により、画像認識や音声認識の精度が大きく変化しており、「運動の習熟」「言語の意味理解」など、さらなる進化が期待されている。また、AIをテーマにしたエンターテイメントといえば、AI搭載のOSに恋をする男性を描いた『her/世界でひとつの彼女』を思いつく方も多いだろう。もしや人間がVRとAIで恋ができる時代がきたのだろうか。
そして、秋元氏といえば、10月には、アニプレックス、ソニー・ミュージックレコーズとタッグを組み、キャラクター、ストーリー、楽曲作りから「もし、こういう女の子がアイドルを目指したら・・・」をベースに、"存在しないアイドル"2次元のデジタルアイドルを総合プロデュースを発表したばかり。
pulseについては、詳細が分かっていない。同社は、本日、イグニスが初めて公開したばかりだからだ。それにしても、豪華すぎる面々が集っているのは間違いない。
エンターテイメント、心理学、統計学、VR、AIなど、最先端のクリエイティビティとテクノロジーが一堂に集うスタートアップ「pulse」。
動画の最後に、"ありえない融合、はじまる。"とあったが、今回の動画を見る限り、VR上でエンターテイメントとテクノロジーの"ありえない融合"がはじまるのではないだろうか。pulseによって、私たちは、これからどのような世界に誘われ、ありえない体験をするのか。続報を待ちたい。