アジア最貧国ネパールに引きこもりはいるのか?現地在住の僕が考えてみた
どうも!明るい引きこもりの、かずのこ(@roomliveman)です!
今回は『50cm四方の暮らし』初の寄稿となります
寄稿していただいたのは、ネパールで青年海外協力隊として活躍しておられるKeiさん。
とってもステキでおもしろすぎる記事を書いていただきました!!
ぜひ読んでいってください^^
ナマステ!
ネパールの青年海外協力隊ブロガー、Keiです。
このブログを書いているかずのこさんは「明るい引きこもり」。
その名の通り、最近では物凄い外を歩いていて、全然引きこもりじゃないですね(笑)
でもそもそも、引きこもりって日本のような先進国でしかできないことなんです。
僕が住んでるアジア最貧国のネパールじゃ無理!
ネパールじゃ引きこもりたくても引きこもれません。
ってことで、「ネパールの引きこもり事情」について書いてみたいと思います!
ネパールじゃ引きこもれない理由①1日の半分は電気がない
まず第一に、この国には電気が十分ありません。
首都カトマンズでさえ、年平均でみると、1日の半分近くが停電しています。
1年のうちで、一番雨が降る雨季でさえこのありさま。
日によって違いますが、6~8時間は停電しています。
これが乾季になるとひどいときは1日16時間くらい停電してます。
しかも、日によっては電気が来てる時間は大抵深夜とか早朝に集中してたりします。
「いや、寝てるし!」って輪番停電のスケジュール表を見て何度声に出したか。
電気って偉大ですよ。
電気が24時間使える日本じゃ考えもしないかもしれませんが、電気なかったらテレビだって見れないですからね。
携帯でゲームしても、充電切れたらもうできないですからね。
僕も何度も経験していますが、停電した夜とかは本当にすることがないのでもう人と話すしかないですから。
この電気の量じゃ引きこもりたくても引きこもれないです。
ネパールじゃ引きこもれない理由②家の中が地味に冷える
次に、これ。ネパールの家の中って地味に冷えるんです。
ネパールの家は基本的に暗いです。
僕も家探しをしたときにいくつか家を見ましたが、大抵暗かった。
友達の家とかに行ってもやっぱり暗い。
なんで暗いかっていうと、日当たりが悪いんです。
日当たりとか全然考えないので、基本的に部屋の中に日が入ってきません。
これが何を引き起こすか。
ずばり、冷えです。
夏の暑い時期とかはいいですが、秋とか冬とかは寒くて家の中にいられません。
だからみんな何をするかというと、外に出て日向ぼっこするんです。
「家の中が寒いなら暖房をつければいいじゃん!」って思ったあなた。
ごもっともです。僕もそう思いました。
でも、この国には電気が十分にないことを忘れないでくださいね。
ここは首都でさえ1日約12時間も停電するような国ですよ。
暖房器具なんてあっても無駄。宝の持ち腐れ。猫に小判。馬の耳に念仏ですよ。
ネパールじゃ引きこもれない理由③ネットがない・あっても不安定
最後はこれ。ネパールの家にはWifiが飛んでる家なんて少ない。
引きこもりにとって、ネットって必需品だと思うんですよね。
もはやインフラ。あって当たり前。空気みたいな存在ですよ。
だって、オンラインゲームするのも、Youtube見まくるのも、ネットサーフィンするのも、むふふな動画見るのも全部ネットが必要ですからね。
そしてWifiが仮にあったとしても、めちゃ不安定。
全然つながらないときが多々あります。
なんでこんなにつながらないんだって思ったら、ネット会社の電線が切れてたとか普通にありますからね。
僕の家はさすがにWifiはありますが、調子がいい日じゃないとYoutubeだってまともに見れません。
もはや神頼み。神様、仏様、ネット様です。
じゃあスマホはどうなのか?
スマホもいまだに飛んでるのは3G。
だから例外なくスマホも遅いです。
そんなネット環境なので、まともに引きこもれないんです。
本当にネパールに「引きこもり」はいないのか?
とまあここまで、ネパールじゃ引きこもりたくても引きこもれない理由を語ってきました。
①電気がなくて停電しまくり。
②日当たりが悪いので部屋が冷える。
③ネットはないのが当たり前だし、あっても不安定。
改めて並べてみると、やっぱり無理ですね。
引きこもりたくても十分引きこもれません。
でも本当にネパールには「引きこもり」っていないんでしょうか?
僕は1年間ネパールに住んでいますが、1度も出会ったことがありません。
でも、自分が出会ったことがないからって引きこもりが1人もいないとは限らない!
ってことで、ネパール人の友達に聞いてみました。
日本にも住んでいたことがあるので、日本の事情にも詳しいんです。
僕「ねえねえ、ネパールに“引きこもり”っているの?」
ネパール人友達「エッ、“ヒキコモリ“ッテナンデスカ?」
知らんのかい!
引きこもりを口頭で説明すると、驚きの答えが。
ネパール人友達「アア~、イマスヨ!ゲームバカリシテルヒトデスヨネ」
ええー!いるんかい!
詳しく聞くと、どうやらカトマンズに住む金持ちの家の子どもらしい。
お金持ちの家なら自家発電機があるだろうから電気の問題はないかもしれない。
部屋が寒くてもぬくぬく暖房だって使えるかもしれない。
ネットだって僕が知らないようなクソ高い超高速プランを使ってるかもしれない。
どんなに貧しい途上国にだって、超金持ちはいる。
「途上国」って聞くと全員が貧しいなんて思いがちだけどそんな国は1つもない。
だからぜひ来てみてほしい。思ったよりもみんな幸せそうにしてますから。
「引きこもり」という観点から、まさかこんなに良いメッセージを伝えられるとは思いもしませんでした!
結論:ネパールにも引きこもりはいることはいるが、適した環境ではない。日本の皆さん、引きこもれる幸せを感じよう!
結論。ネパールにも引きこもりはいることはいる。
ただ、とてもじゃないが引きこもるのに適した環境ではありません。
電気もないし、部屋は冷えるし、ネットだってあっても遅くて不安定。
反対に日本はどうだろうか。
電気はあるし、部屋には暖房があるし、ネットだって超速くてつながらないことなんてほぼない。
だからね、引きこもれるって実は超幸せなことなんですよ。
生活水準がある程度ないとできないことなんです。
引きこもりたくても引きこもれない人が世界には多々いるんです。
そんなことを少しでも頭の片隅に置きながら、引きこもりライフを楽しんでくださいね。
ブログ「僕はネパールを変えることができない」もやってます!
読んでいただきありがとうございました!
最後まで読んでくれたあなたはぜひ、僕のブログにも遊びに来てください!
ネパールでの生活や青年海外協力隊の話はもちろん!
生き方に悩める20代が一歩踏み出したくなるブログです。
ちなみに、僕のブログを読んで元引きこもりの人がネパールまで来てくれたことがありました。
海外経験ゼロの元引きこもりが「夢をかなえるゾウ」を読んでネパールの村にやってきた話
めちゃくちゃ面白かった!Keiさんどうもありがとうございました!
ブログもおもしろくて興味深い話がたくさんあるので、ぜひ見に行ってみてくださいね!