先日子供と2人で埼玉県西部のハイキングコースに行ってきました。下図の通り埼玉県は西部が山地、東部は平地となっており東部にはさいたま市、川口市といった人口密集都市があります。
ハイキングコースまでは電車で行き、「正丸」という駅で下車すると消防隊がちょうど以下のキャンペーンをしていました。
登山届の提出
いざというときに役に立つのが「登山届け」です。消防・警察の山岳救助隊は、提出された登山届けをもとに捜索活動を行います。登山届けは登山口に設置してあるポストや、埼玉県警察のホームページからも提出できます。また、家族や身近な人に渡しておくだけでも大きな情報源となります。
クマに注意
埼玉県の秩父、飯能エリアにもクマの目撃情報が多く寄せられています。クマは鋭い爪と大きな歯を持ち時速40Kmで走ることもでき泳ぎも木登りも得意です。人が走って逃げることはできません。
クマと出会わないために…
①クマの生息地域では一人で行動しない。クマのいそうな場所には近づかない。
②クマに自分の存在を知らせる。(鈴や手を叩いて音を出す。
③クマの隠れていそうな所に注意しましょう。(見通しの悪いところ、藪や沢、山際の林、洞穴)
クマと出会ってしまったら…
①クマを見ながらゆっくり後退してその場から離れる
②大声を出したり走って逃げるのはやめましょう
③慌てた人の急な動作で驚いて攻撃してくることがあるので冷静に慌てずクマが立ち去ってからその場を離れましょう。
④突然攻撃されたら両腕で顔や頭をガードして大けがを避けましょう。(死んだふりはしない)
ツキノワグマが小さいと言っても成獣なら体力は人間の成人以上ですから襲われたら命の保証はありません。
①はヒグマ(主に北海道に生息エゾヒグマ)②はツキノワグマ(本州と四国の33都道府県に生息しています)
もしも遭難してしまったら…
①山で道に迷ってしまった場合、人間の本能でどうしても下へと下ってしまいます。しかし山では下ると沢筋に降りてしまう可能性が高く非常に危険です。道に迷った時は元いた場所まで戻る。戻れない場合は動き回らず体力を温存する。決して下らない。
②万が一遭難してしまったらどのように救助要請すればいいのか?携帯電話が使えるのであれば110番や119番へ救助要請をする。携帯電話が使えない場合は家族や身近な人に山に行くことを伝えておく。登山届を提出していれば家族などからの通報で救助活動を行うことができます。また通報時に次の事を必ず伝えて下さい。
・どこにいるのか。GPSでの緯度経度情報やどこから入山してどこに向かったのか。
・けがや病気の状況、着ている服の色
・携帯電話の番号と電池残量
まとめ
800m程度の低山ハイキングを正直私はなめてかかっていました。登山届け自体初めて知りましたしクマがこんな身近にいるなんて知りませんでした。まして遭難なんて考えてもみませんでした。
駅前のキャンペーンで登山届けを記入して入山することになりましたが登山道に入って数分後に携帯の電波が届かなくなりました。山頂に着くころには復旧しましたがこれには少し焦りました。 今回は子供と2人でしたので駅前でこのような催し物をしていてとても有難く思いました。次回以降のハイキングに生かしていきたいと思います。
キャンペーンで配っていたホイッスル、レスキューシート、ライト。(ちなみにコバトンは埼玉のマスコットです)
日帰り登山でもこれくらいの装備は必要です。
11月3日の埼玉秩父エリアの紅葉
まだまだですね。これから本格的な紅葉狩りシーズンです。山に入る際は決してなめてはいけません。
ご視聴ありがとうございました。