中学校にLGBTの人にも使いやすいトイレ 愛媛
LGBTと呼ばれる性的マイノリティーの人たちが生活しやすい環境を作ろうと、愛媛県西条市の公立中学校が男女別のトイレとは別に校内に設置している車いす専用トイレを車いすの人たちだけでなく誰でも使えるようにしました。
専門家は、公立の中学校にこうしたトイレが設けられるのは珍しいとしています。
専門家は、公立の中学校にこうしたトイレが設けられるのは珍しいとしています。
愛媛県西条市の丹原東中学校は、人権教育の一環として、LGBTの人たちにとって生活しやすい環境を作る活動に学校を挙げて取り組んでいます。
この中で、男女別のトイレとは別に校内に2か所設置している車いす専用トイレを「思いやりトイレ」として、4日から車いすの人たちだけでなく、誰でも使えるようにし、ドアにはLGBTを象徴するレインボーカラーで描かれたステッカーがつけられました。このトイレの利用法は生徒の発案によるもので、全校で話し合い、誰もが使えるトイレにすることを決めたということです。
3年生の女子生徒は「このトイレを使うことで自分がLGBTだと公表することにならないよう当事者でない生徒もトイレを使っていきたいです」と話していました。
教育社会学などが専門の金沢大学の岩本健良准教授は、「公立の中学校でこうしたトイレが設けられるのは大変珍しい。当事者の生徒にとっては、自認する性と違うトイレに毎日行かされることは大きな苦痛で、誰でも入れるトイレという選択肢があることは意義があると思う。一方で、ほかの学校で応用する場合、当事者本人の意向を丁寧に確認して対応していく必要がある」と話しています。
この中で、男女別のトイレとは別に校内に2か所設置している車いす専用トイレを「思いやりトイレ」として、4日から車いすの人たちだけでなく、誰でも使えるようにし、ドアにはLGBTを象徴するレインボーカラーで描かれたステッカーがつけられました。このトイレの利用法は生徒の発案によるもので、全校で話し合い、誰もが使えるトイレにすることを決めたということです。
3年生の女子生徒は「このトイレを使うことで自分がLGBTだと公表することにならないよう当事者でない生徒もトイレを使っていきたいです」と話していました。
教育社会学などが専門の金沢大学の岩本健良准教授は、「公立の中学校でこうしたトイレが設けられるのは大変珍しい。当事者の生徒にとっては、自認する性と違うトイレに毎日行かされることは大きな苦痛で、誰でも入れるトイレという選択肢があることは意義があると思う。一方で、ほかの学校で応用する場合、当事者本人の意向を丁寧に確認して対応していく必要がある」と話しています。