・J1ヴァンフォーレ甲府 来季監督に吉田氏内定 | NHKニュース
朝からスポーツ報知とか、山梨日日新聞でも名前が出てたんですけどね。こうして国営放送(?)の「皆様のNHK」でも流れるとは…。
サッカーJ1、ヴァンフォーレ甲府の新監督に、ことし9月までアルビレックス新潟の監督を務めた吉田達磨氏が就任する見通しとなりました。
吉田氏は昨シーズン、柏レイソルで指揮を執ったあと今シーズンはアルビレックス新潟の監督を務めていましたが、シーズン途中の9月に監督を退任していました。
チーム関係者によりますと、吉田氏は攻撃的なサッカーを目指していることに加え若手育成に定評があり、ユースなどの下部組織と長期的に連動していくことが期待されることから監督就任を要請し、大筋で合意に達したということです。ヴァンフォーレはJ1のシーズンを年間14位で終えて残留を決めましたが、佐久間悟監督が退任の意向を示していました。
チーム関係者によりますと、佐久間監督は来シーズン、これまで兼任してきたゼネラルマネージャーと副社長に専念し、チーム運営に携わるということです。
まあいずれにしても、佐久間氏の監督と、GMと、副社長の3つの"激務"の兼任は「そりゃ無理だよ。1つでも厳しいのに」とは思ってたんで、誰を引っ張ってくるんだろう…と昨日の帰りの「ホリデービューやまなし」の中でも少し考え混んじゃってたんですけどね。うーん、柏→新潟の監督をやってた吉田氏ですか…。
この方は若手の育成には定評があるという話は聞いたことがあるんで、基本、おっさんと若手が多い(中堅はだいたい活きがいい選手は他チームの手が伸びてきて移籍されちゃうので(泣))チームの、若手の方の底上げと基礎作りを選んだんでしょうね。それに関しては人選的にはまことにいいんではないか、と思ってます。
医療漫画「K2」の、ある話を思い出してしまった。
で、これを読んでて思い出したのが、医療漫画「スーパードクターK」の続編である、「K2」という作品の第3巻の話のテーマの一つだった事柄で、「大学病院は臨床と育成という、両立が難しいものを共に背負っている難しさがある」いうお話でしたわ。
「K2」の話の流れとしては、とある大学病院の教授が物凄く外科手術がうまく、日本有数の腕前を持つ人物でありながらも、患者さんがその先生にばかり頼りに来てしまい、若手、特に研修医がなかなか育たなくて悩んでいて、そこにその教授がステージ4の末期がんに罹っており、道すがら貧血で倒れたところをスーパードクターKである主人公と出くわして話が進む…というストーリーでした。
この「臨床と育成」。要は「病院は患者さんをベストを尽くして治させねばならないor(仮に完治せずとも)手を施さねばならない」のと、「まだまだ未熟な研修医に経験を積ませて一人前に仕立ててゆく」というのが、その実、二律背反的な矛盾した形にもなっていて、なかなか難しいのですね。医療にベストを尽くす場合、未熟な研修医が施すよりも、ベテランの経験豊富な医師に託した方が安心も手術の成功率も良いのはあたりまえですし。でもそうすると研修医が場を踏んで優秀な医者になる機会を奪ってしまうことに…。
この話は、大学も、そこに来る患者さんも、そんな教授に頼りがちだったところに自らが癌になり、その執刀を伸び悩んでいる研修医に託して、その正体を隠した(教授がセットした大学名や本名を隠して他の系列大学の出張してきた研修医のひとりとして)K先生がその意を汲んでこの研修医が教授の手術を執刀し、一人前になっていくのをアシストする…というお話でした。
なんかこれを思い出すんですよね…。特に甲府の場合、「若手もしっかり育ててチームの基礎固めをしなければならない」のと同時に「1年ごとにそれなりの結果を出さねば2部以下のリーグに落ちてしまう」というジレンマもありますから。
また「3年間は様子見」する覚悟で…。
その部分で、ただでさえ予算規模・戦力規模がJ1リーグの中では最も少ない部類のチームであり、現実的に1年間フルシーズンで戦えるだけの選手が乏しい中、佐久間GM兼副社長が今度は裏方役として、どこまで(仮に就任して監督として指揮を執るとなった)吉田氏をバックアップできるのか、今年のように、外国人選手をとっかえひっかえしたり、守備の要の選手がかわるがわる怪我をしてろくすっぽ守れなかったり…という危険信号的な状況になった時に、「じゃ、また佐久間氏が監督に戻ればいいじゃん」的なことになるのかな、と思うと、それは吉田氏にも失礼だし、チームを応援してるファン・サポーターにも失礼だと思うんですね。
甲府の監督候補に吉田達磨さんとか、甲府の監督選びの基準が「チームの成績がヤバくなって佐久間さんが降臨する」という一点に絞られてる気がしないでもない
— tkq (@tkq12) 2016年11月4日
↑あ、やっぱしそう思いますか(汗)
私自身は、かつて城福氏や樋口氏が監督就任した時も「ようし、3年間は様子見してやる。その間に仮にJ2に落ちたとしてもベストは尽くしてほしい。3年後に、あの時はいろいろとあったけど、収穫したものは大きかったよね、と笑えればいいね」というスタンスで応援してました。
城福氏は3年で非常に惜しまれて退任され、樋口氏は残念ながら途中交代となってしまいましたが、チームが本気で吉田氏に若手の育成やチームの土台作りをしてほしいがために「招聘」したのであれば、まあなんやかんやそのやり方にぼやくかもしれませんが、3年間は様子見させてもらいますわ、はい。
山梨生まれや山梨育ちじゃなくてもちゃんとサッカーやっていれば見てくれる人はいるしファンもつくものなのです。逆に言えばプロヴィンチャだからといってそこを諦めてはイカン。
— ィ為@にせもの(本体) (@itamemono) November 3, 2016
↑まさにその通りですわ。
今年9月末の記事↓
— TOKKO (@tokko) 2016年11月3日
【フレームの外の景色】第2話:甲府の監督は吉田達磨だったかもしれない - 川本梅花 フットボールタクティクス https://t.co/OHbCHyFD7s
↑佐久間氏が実は去年も甲府の次の監督して吉田氏を狙ってたという説も。
ただ、一番ショックなのは…。
ただ、一番ショックなことがありまして。
吉田氏、俺と同い年なんすよねー(;゚д゚)
自分と同い年の選手がプロ野球もサッカ数えるほどになってしまい、チーム最年長な世代になってしまい久しいのですが(先般、つけている15番が広島の永久欠番に指名されることになった黒田投手なんかも同学年ですし)、いやあ同い年が監督か。そのうちあるんだろうなとは軽く覚悟はしてましたが…となると、バウル氏と同い年か。それも凄い。
勿論不安はあるんですが、(仮に就任して監督として指揮を執るとなった)吉田氏が少しでもやり良いように、それなりの予算規模拡充とチームの総合強化はお願いしますぞ、佐久間GM…。