約10時間不通の高崎線 駅の信号ケーブル切れる

約10時間不通の高崎線 駅の信号ケーブル切れる
k10010756081_201611041825_201611041827.mp4
JR高崎線は埼玉県内で起きた信号システムの障害のため、4日の始発からおよそ10時間にわたって運転できなくなり、15万人余りに影響が出ました。駅にある信号の通信ケーブルが切れていたということで、JR東日本が詳しい原因を調べています。
JR東日本によりますと、4日4時半ごろ、埼玉県内で信号システムに障害が発生し、列車の情報が運行指令室で表示されなくなりました。
この影響で、高崎線が東京と高崎の間で始発から午後3時前までおよそ10時間にわたって運転できなくなったほか、高崎線を経由する湘南新宿ラインも午後5時すぎまで前橋と小田原の間で運転できなくなりました。このため、高崎線を中心に合わせて66本の列車が運休し、15万人余りに影響が出ました。

JR東日本などが調べたところ、埼玉県の北上尾駅の事務室の中にある信号の通信ケーブル2本が切れているのが確認されたということです。JRがケーブルを交換し、午前10時すぎに群馬県内で車両を動かしたところ、新たに埼玉県の吹上と鴻巣の間で信号システムにトラブルが発生したということです。

切れていたのは外側がシリコンゴムで覆われた直径4.5ミリの光ファイバーケーブルで、JR東日本はケーブルが切れた原因を詳しく調べています。

JR東「段階的に不具合発生」

JR東日本は午後5時半から群馬県高崎市の高崎支社で記者会見を開き、「ケーブルの損傷が見つかり復旧を目指したが、その後、段階的に各駅の通信施設の装置に不具合が発生して復旧の見込みがずれ込んだ。多くのお客様にご迷惑をおかけして大変申し訳ありません」と述べました。

高崎線 3月にも2日余り不通

JR高崎線は、ことし3月にも駅の配電盤などが焼け、埼玉県内の一部区間で2日余りにわたって運転できなくなったトラブルがありました。

このトラブルはことし3月15日の早朝、埼玉県にあるJR高崎線の籠原駅で信号機器や駅舎に電気を供給する配電盤の一部などが焼けたものです。このトラブルで一時、高崎線は全線で運転を見合わせたほか、埼玉県の熊谷と岡部の間は2日後の午後まで運転ができなくなりました。この影響で、高崎線は2日余りで上下線合わせて635本が運休し、およそ51万人に影響が出ました。