※記事の内容は正確に成る様に努力していますが、筆者の国語力は乏しく、また、曖昧な記憶や、聞き取り難かった発言を基に書いている部分も少なく無い為、内容が事実と異なる場合も有るかも知れません。その際はご容赦願います。
２６７６年１０月２１日、株式会社ジオネクストの臨時株主総会に出席した。
ここ数年、同社は臨時株主総会を頻繁に開催しており、『株式会社ジオネクスト 臨時株主総会』では、前回（２６７４年に）行われた株主総会と、名前が重複してしまう。そこで便宜上、今回の総会は『株式会社ジオネクスト 臨時株主総会（２６７６）』と、呼称する事とした。
筆者が同社の株主総会に出席するのは、社名がターボリナックスであった時も含めて、６回連続で６回目。但し、その内の３回は臨時株主総会である。
会場は赤坂見附駅から徒歩１分、紀陽ビル３階、ＤＡＹＳ赤坂見附の３Ａ貸会議室。但し、筆者は永田町駅から歩いて行った。
筆者が会場に到着したのは１０時１５分頃。
会場のビルの入口には、『株主総会会場』の案内板を持ったスタッフが居た。
また、受付ではペットボトルのお茶を頂けた。
会場の広さは、前回の会場と同程度か少し大きい程度と感じた。
また、株主用の座席は、長机と椅子３脚のセットが、２組ずつ８列用意されていた。（合計４８席）
それ以外の会場の様子は、概ね前回と同様であったと記憶している。
筆者がメモの用意等をしていると、役員席に椅子を運ぶスタッフが居た。そして、そのスタッフをよく見ると、なんと森蔭元社長だった。
筆者が「森蔭さんですよねえ？」と、話しかけてみると、「私も株主なのでココに居る」との事でした。
しかし、只の株主が雑用までする訳が無いと思い、株主総会終了後に、廊下に居たスタッフにその事を尋ねてみた。
すると、「森蔭氏は、現在は当社の執行役員であり、ターボリナックスの社長でもある。」との事であった。
前回の株主総会の質疑応答で、足利社長（当時）は「３月３１日を以て、子会社の役職は解任される。」と回答されていたが、どうやら、森蔭氏は解任された後に再任された様である。
ちなみに、足利氏についても聞いてみたが、完全に同社から離れたとの事であった。
１０時５６分頃、役員や（後ろで記録したり、カンペを出したりする）スタッフの方々が入場された。
その際に、山田社長と目が合ったのだが、山田社長は笑顔で会釈をして下さった。
また、役員入場のタイミングが少々早かった様で、入場した役員は席の前で、３分ほど起立したままであった。
１０時５９分、（筆者の時計では定刻よりも１分早かったが、）女性スタッフの案内からの、山田社長の挨拶により、株主総会は開始された。
総会開始後、間もなくして気付いたのだが、今回は『撮影や録音は禁止する』旨の案内は無かった。
初めに、山田社長より、「当社の定款に基づき、自らが本総会の議長を務める。」旨の宣言が行われた。
これは宣言をするのみで、出席者に承認を求め、採決を取る事は無かった。
続いて、議長より、「各議案の説明を行った後に、審議に関する一切の質問を受付ける。また、それ以外の質問は、株主総会終了後に受付ける時間を設けている。」旨の案内や、「本総会を開催するに当たっての、必要な定足数等は満たしている。」旨の説明が行われた。
また、それらの説明は全て議長より行われ、監査役員等は一切発言する事は無かった。
続いて、議長より、決議事項の説明が行われた。
これは、招集通知の内容の要点を、議長が口述する形で行われた。
その際の筆者の印象は、議長は用意された原稿を淡々と読上げているだけだったが、新株及び新株予約券の発行理由に関しては、じっくりと時間をかけて説明していると感じた。
１１時３４分頃、議案の説明が終わり、議長より、「この後に、審議に関する一切の質問を受付けた後、その後は採決のみを行う形で進めたい。」旨の提案が有り、これは拍手多数により可決された。
１１時３５分頃より、質疑応答が開始された。
質疑応答ではマイクが使われたが、どうやらマイクの電源は入っていない様で、実際は肉声のみでのやり取りであった。（この辺りのポンコツ具合が、何とも・・・）
質疑応答で、筆者が記録出来た質問と回答は以下の通り。
尚、回答されたのは全て議長だった。
（筆者の）質問１：今回調達する資金は、地熱の事業でも使われる事は有るのか？
回答１：基本的には太陽光のみである。但し、当社が今までに、対外的に発表して来た事を実現し、それが企業価値の向上に繫がるのであれば、検討したい。地熱発電は事業化が遅れており、忸怩たる思いである。黒字化を優先している為、（多額の初期投資が必要な）地熱発電は優先順位を下げざるを得なかった。
質問２：エクイティーファイナンスによって財務体質が強化出来るので、今回の増資は理解できる。黒字化や配当について、今後のスケジュールを聞きたい。
回答３：業績予想に関して、未発表の事を申し述べる事は、コンプライアンス上難しい。来期以降の見通しは、招集通知の１４ページを参照して頂きたい。この事業計画には手応えを感じており、達成出来ると思っている。配当については頑張りたい。
質問３：太陽光の発電所を増設して行くとの事だが、売電先は何処にするつもりか？また、何ＭＷ程度の設備を作るつもりか？
回答３：太陽光の発電所は良い商品に成っており、その時その時で、良い相手に売却する様にする。建設する設備の発電容量は７ＭＷを計画しているが、状況により、５〜１０ＭＷの範囲で変わると思う。太陽光は案件毎により地域性もある。今現在で決まっている案件は少ないが、今期に寄与出来そうな案件も有る。
筆者注記：質問者は確かに「売電先」と言っていたが、議長は「売却先」と置き換えて回答していた。質問者の本来の意図が（既存の電力会社へ売電するのでは無く、電力小売りの自由化で、新規に参入した会社への売電を検討するのか？等の意図であったのか）どうだったかは不明。
質問４：太陽光発電所の建設による、自然破壊や環境破壊を危惧している。地域の住民の反対運動等が起きないかも心配だ。
回答４：現状に於いて、手掛けていたり、交渉している案件の中で、問題に成っているものは無いが、去年売却した案件で１件、住民の反対運動が有ったものが有ったらしい。建設工事の進め方等に問題が有ったのか如何かは分らないが、当社に責任は無い。個人的な印象であるが、太陽光発電はビジネスとしては良いと思うが、山を切り崩す工事等を見ているので、環境面では、そんなに好きではない。
筆者感想：この回答には強い違和感を感じた。前半部分に関しては、責任回避の為の発言との印象が強く、後半部分については、「社長がそれ言っちゃダメだろう！」と、言いたく成った。
質問５−１：『継続企業の前提に重要な疑義あり』の表記について、本当に解消されるのか？今は１０月下旬であり、今期も残り２か月チョットしか無い。現時点で見通しが立たないのであれば、不安だ。
回答５−１：疑義の注記は、監査法人の判断によるものなので、無くなるか如何かは言えない。但し、業績は予定通りに推移しており、第３四半期（７−９月期）の決算も、期待して良い。
質問５−２：キャッシュフローもプラスに成るのか？
回答５−２：（暫し、議長が池田取締役と相談した後）当社の場合、営業利益とキャッシュフローが大きく異なる事は無いので、営業黒字ならば、キャッシュフローも黒字の見込みである。
筆者が記録出来た質問と回答は以上。
質疑応答終了の時刻は１１時５９分頃。
質疑応答終了後、各議案の採決が行われ、１号議案、２号議案共、拍手多数により可決された。
その後、議長より再度、「議案に関する事以外の質問は、この後に受付ける。」旨の案内が有った。
そして、１２時０１分頃、議長の挨拶を以て、株主総会は終了した。
総会終了後、筆者は早速、山田社長の所へ行った。
すると、山田社長の方から、以下の様に切り出された。
「今回、既存の株主に対して、かなり不利な条件での増資に成ってしまった事を、申し訳なく思っている。株主総会の初めに、その事について、謝罪の弁を述べようかと思ったが、それは周りに止められた。この場で謝りたい。」
筆者としては、増資の規模が大きかった事は、やや疑問であったが、一株３０円と言う発行価額は、一株株主資本が１０円程度しか無い事を考えれば、「むしろ、良くその額で発行出来たなあ。」とさえ思っていた。
しかし、上場企業の社長としては、今回の様な増資は不本意であり、また、それを不満に思う株主への対応も大変なのかなあ。と、思った。
その後、筆者は地熱発電の事業に関して、色々と尋ねてみた。
その際に得た情報を、以下に記す。
○ バイナリー発電機の所有権を巡る裁判について
筆者は、今回の和解は発電機１台を盗られてしまう、かなり分の悪い内容での和解だと考えていた。
それについて社長に尋ねた所、「自分も不本意ではあった。しかし、裁判所に供託金を９千万円も預けており、この資金が寝たままの状態なので、最悪、黒字倒産と言う事にもなりかねなかった。また、購入から２年経過しているので、この辺で決着を付けて、前進していくべきとも考えた。」
○ ジオサーマル社への返金請求について
９月９日発表のＩＲ『和解による第三者異議訴訟の解決に関するお知らせ』の、『３. 今後の見通し』に、『本件により、当社には本件発電機１台分 の売買代金返還に関する求償権はあると考えており、今後、株主利益のためにも法的措置を前向きに 検討していく予定です。』と、書かれている。
これは、売主のジオサーマル社に賠償請求すると取れるが、ジオサーマル社は既に倒産してしまっている。一部でも返金される可能性は有るのか？と、尋ねた所、「会社としては、一応、そう言うふうに書かなければ（発表しなければ）成らない。」との事。やはり損失が補てんされる可能性は無い様だ。
○ 手持ちのバイナリー発電機の台数について
２年以上前のＩＲだが、最初に２６０ｋＷの発電機を１台購入する旨の発表が有り、その後、同じ発電機を追加で２台購入する旨のＩＲが発表された。
しかし、裁判では発電機２台の所有権を争い、１台が当社の所有で、もう１台は譲渡する事と成ったと、発表された。
一体、手持ちの発電機は何台なのか？と、尋ねた所、「２６０ｋＷの発電機が２台で間違えない。」との事。
（補足：仮に出力５２０ｋＷで地熱発電を開始した場合、概算で年間１４５百万円程度の売電収入が見込める。）
○ バイナリー発電機の現在について
発電機は既に指宿に搬入してあるのですか？と、尋ねた所、「福岡の倉庫です。」との事。
又、筆者以外にも、他の株主の方が監査法人の作業量や、株価に関する見通し等を質問されていた。
他にも、「（山田社長の）お父様にお世話に成った。」と、仰っていた、株主の方も居た。
筆者が会場を後にしたのは、１２時１８分頃であったと記憶している。
その後、来月にはビックカメラの株主総会が予定されているので、ビックカメラ赤坂見附店を一回りして帰投。
最後に、質疑応答の際に筆者が用意していた、質問原稿の全文を以下に記載する。
○○番の××と申します。
今回調達する資金の使い道は、一部が借入金の返済で、
残りの全ては太陽光の発電所の開発や取得に使うと成っていますが、
地熱の方の事業が進んだ場合は、また増資を検討するのでしょうか？
招集通知の『当社グループの各事業の現状及び今後』の
『（エ）再生可能エネルギー事業』の所に、
『本発電機は当初２台を購入する予定でありましたが、
上記和解により１台を譲渡することとなったため、
今後は残る１台にて地熱バイナリー発電所の開設を進め、
�犹�業の進捗に応じて追加取得を検討いたします。”』と、
書かれているのですが、
その後の『資金ニーズ』等の所では、一切、
地熱に関する記述が有りませんでした。
これは、発電機を追加で購入する場合でも、今有るキャッシュだけで事業化出来る見込みと言う事
なのでしょうか？
それとも、今回調達した資金は臨機応変に地熱の方にも
振り分ける事も有り得るのでしょうか？
まさか、『地熱は事業の売却を検討している』
なんて事は、無いと思いたいんですが・・・
これに関して、ご回答お願い致します。
２６７６年１０月２１日、株式会社ジオネクストの臨時株主総会に出席した。
ここ数年、同社は臨時株主総会を頻繁に開催しており、『株式会社ジオネクスト 臨時株主総会』では、前回（２６７４年に）行われた株主総会と、名前が重複してしまう。そこで便宜上、今回の総会は『株式会社ジオネクスト 臨時株主総会（２６７６）』と、呼称する事とした。
筆者が同社の株主総会に出席するのは、社名がターボリナックスであった時も含めて、６回連続で６回目。但し、その内の３回は臨時株主総会である。会場は赤坂見附駅から徒歩１分、紀陽ビル３階、ＤＡＹＳ赤坂見附の３Ａ貸会議室。但し、筆者は永田町駅から歩いて行った。
筆者が会場に到着したのは１０時１５分頃。
会場のビルの入口には、『株主総会会場』の案内板を持ったスタッフが居た。
また、受付ではペットボトルのお茶を頂けた。
会場の広さは、前回の会場と同程度か少し大きい程度と感じた。
また、株主用の座席は、長机と椅子３脚のセットが、２組ずつ８列用意されていた。（合計４８席）
それ以外の会場の様子は、概ね前回と同様であったと記憶している。
筆者がメモの用意等をしていると、役員席に椅子を運ぶスタッフが居た。そして、そのスタッフをよく見ると、なんと森蔭元社長だった。筆者が「森蔭さんですよねえ？」と、話しかけてみると、「私も株主なのでココに居る」との事でした。
しかし、只の株主が雑用までする訳が無いと思い、株主総会終了後に、廊下に居たスタッフにその事を尋ねてみた。
すると、「森蔭氏は、現在は当社の執行役員であり、ターボリナックスの社長でもある。」との事であった。
前回の株主総会の質疑応答で、足利社長（当時）は「３月３１日を以て、子会社の役職は解任される。」と回答されていたが、どうやら、森蔭氏は解任された後に再任された様である。
ちなみに、足利氏についても聞いてみたが、完全に同社から離れたとの事であった。
１０時５６分頃、役員や（後ろで記録したり、カンペを出したりする）スタッフの方々が入場された。
その際に、山田社長と目が合ったのだが、山田社長は笑顔で会釈をして下さった。
また、役員入場のタイミングが少々早かった様で、入場した役員は席の前で、３分ほど起立したままであった。
１０時５９分、（筆者の時計では定刻よりも１分早かったが、）女性スタッフの案内からの、山田社長の挨拶により、株主総会は開始された。
総会開始後、間もなくして気付いたのだが、今回は『撮影や録音は禁止する』旨の案内は無かった。
初めに、山田社長より、「当社の定款に基づき、自らが本総会の議長を務める。」旨の宣言が行われた。
これは宣言をするのみで、出席者に承認を求め、採決を取る事は無かった。
続いて、議長より、「各議案の説明を行った後に、審議に関する一切の質問を受付ける。また、それ以外の質問は、株主総会終了後に受付ける時間を設けている。」旨の案内や、「本総会を開催するに当たっての、必要な定足数等は満たしている。」旨の説明が行われた。
また、それらの説明は全て議長より行われ、監査役員等は一切発言する事は無かった。
続いて、議長より、決議事項の説明が行われた。
これは、招集通知の内容の要点を、議長が口述する形で行われた。
その際の筆者の印象は、議長は用意された原稿を淡々と読上げているだけだったが、新株及び新株予約券の発行理由に関しては、じっくりと時間をかけて説明していると感じた。
１１時３４分頃、議案の説明が終わり、議長より、「この後に、審議に関する一切の質問を受付けた後、その後は採決のみを行う形で進めたい。」旨の提案が有り、これは拍手多数により可決された。
１１時３５分頃より、質疑応答が開始された。
質疑応答ではマイクが使われたが、どうやらマイクの電源は入っていない様で、実際は肉声のみでのやり取りであった。（この辺りのポンコツ具合が、何とも・・・）
質疑応答で、筆者が記録出来た質問と回答は以下の通り。
尚、回答されたのは全て議長だった。
（筆者の）質問１：今回調達する資金は、地熱の事業でも使われる事は有るのか？
回答１：基本的には太陽光のみである。但し、当社が今までに、対外的に発表して来た事を実現し、それが企業価値の向上に繫がるのであれば、検討したい。地熱発電は事業化が遅れており、忸怩たる思いである。黒字化を優先している為、（多額の初期投資が必要な）地熱発電は優先順位を下げざるを得なかった。
質問２：エクイティーファイナンスによって財務体質が強化出来るので、今回の増資は理解できる。黒字化や配当について、今後のスケジュールを聞きたい。
回答３：業績予想に関して、未発表の事を申し述べる事は、コンプライアンス上難しい。来期以降の見通しは、招集通知の１４ページを参照して頂きたい。この事業計画には手応えを感じており、達成出来ると思っている。配当については頑張りたい。
質問３：太陽光の発電所を増設して行くとの事だが、売電先は何処にするつもりか？また、何ＭＷ程度の設備を作るつもりか？
回答３：太陽光の発電所は良い商品に成っており、その時その時で、良い相手に売却する様にする。建設する設備の発電容量は７ＭＷを計画しているが、状況により、５〜１０ＭＷの範囲で変わると思う。太陽光は案件毎により地域性もある。今現在で決まっている案件は少ないが、今期に寄与出来そうな案件も有る。
筆者注記：質問者は確かに「売電先」と言っていたが、議長は「売却先」と置き換えて回答していた。質問者の本来の意図が（既存の電力会社へ売電するのでは無く、電力小売りの自由化で、新規に参入した会社への売電を検討するのか？等の意図であったのか）どうだったかは不明。
質問４：太陽光発電所の建設による、自然破壊や環境破壊を危惧している。地域の住民の反対運動等が起きないかも心配だ。
回答４：現状に於いて、手掛けていたり、交渉している案件の中で、問題に成っているものは無いが、去年売却した案件で１件、住民の反対運動が有ったものが有ったらしい。建設工事の進め方等に問題が有ったのか如何かは分らないが、当社に責任は無い。個人的な印象であるが、太陽光発電はビジネスとしては良いと思うが、山を切り崩す工事等を見ているので、環境面では、そんなに好きではない。
筆者感想：この回答には強い違和感を感じた。前半部分に関しては、責任回避の為の発言との印象が強く、後半部分については、「社長がそれ言っちゃダメだろう！」と、言いたく成った。
質問５−１：『継続企業の前提に重要な疑義あり』の表記について、本当に解消されるのか？今は１０月下旬であり、今期も残り２か月チョットしか無い。現時点で見通しが立たないのであれば、不安だ。
回答５−１：疑義の注記は、監査法人の判断によるものなので、無くなるか如何かは言えない。但し、業績は予定通りに推移しており、第３四半期（７−９月期）の決算も、期待して良い。
質問５−２：キャッシュフローもプラスに成るのか？
回答５−２：（暫し、議長が池田取締役と相談した後）当社の場合、営業利益とキャッシュフローが大きく異なる事は無いので、営業黒字ならば、キャッシュフローも黒字の見込みである。
筆者が記録出来た質問と回答は以上。
質疑応答終了の時刻は１１時５９分頃。
質疑応答終了後、各議案の採決が行われ、１号議案、２号議案共、拍手多数により可決された。
その後、議長より再度、「議案に関する事以外の質問は、この後に受付ける。」旨の案内が有った。
そして、１２時０１分頃、議長の挨拶を以て、株主総会は終了した。
総会終了後、筆者は早速、山田社長の所へ行った。
すると、山田社長の方から、以下の様に切り出された。
「今回、既存の株主に対して、かなり不利な条件での増資に成ってしまった事を、申し訳なく思っている。株主総会の初めに、その事について、謝罪の弁を述べようかと思ったが、それは周りに止められた。この場で謝りたい。」
筆者としては、増資の規模が大きかった事は、やや疑問であったが、一株３０円と言う発行価額は、一株株主資本が１０円程度しか無い事を考えれば、「むしろ、良くその額で発行出来たなあ。」とさえ思っていた。
しかし、上場企業の社長としては、今回の様な増資は不本意であり、また、それを不満に思う株主への対応も大変なのかなあ。と、思った。
その後、筆者は地熱発電の事業に関して、色々と尋ねてみた。
その際に得た情報を、以下に記す。
○ バイナリー発電機の所有権を巡る裁判について
筆者は、今回の和解は発電機１台を盗られてしまう、かなり分の悪い内容での和解だと考えていた。
それについて社長に尋ねた所、「自分も不本意ではあった。しかし、裁判所に供託金を９千万円も預けており、この資金が寝たままの状態なので、最悪、黒字倒産と言う事にもなりかねなかった。また、購入から２年経過しているので、この辺で決着を付けて、前進していくべきとも考えた。」
○ ジオサーマル社への返金請求について
９月９日発表のＩＲ『和解による第三者異議訴訟の解決に関するお知らせ』の、『３. 今後の見通し』に、『本件により、当社には本件発電機１台分 の売買代金返還に関する求償権はあると考えており、今後、株主利益のためにも法的措置を前向きに 検討していく予定です。』と、書かれている。
これは、売主のジオサーマル社に賠償請求すると取れるが、ジオサーマル社は既に倒産してしまっている。一部でも返金される可能性は有るのか？と、尋ねた所、「会社としては、一応、そう言うふうに書かなければ（発表しなければ）成らない。」との事。やはり損失が補てんされる可能性は無い様だ。
○ 手持ちのバイナリー発電機の台数について
２年以上前のＩＲだが、最初に２６０ｋＷの発電機を１台購入する旨の発表が有り、その後、同じ発電機を追加で２台購入する旨のＩＲが発表された。
しかし、裁判では発電機２台の所有権を争い、１台が当社の所有で、もう１台は譲渡する事と成ったと、発表された。
一体、手持ちの発電機は何台なのか？と、尋ねた所、「２６０ｋＷの発電機が２台で間違えない。」との事。
（補足：仮に出力５２０ｋＷで地熱発電を開始した場合、概算で年間１４５百万円程度の売電収入が見込める。）
○ バイナリー発電機の現在について
発電機は既に指宿に搬入してあるのですか？と、尋ねた所、「福岡の倉庫です。」との事。
又、筆者以外にも、他の株主の方が監査法人の作業量や、株価に関する見通し等を質問されていた。
他にも、「（山田社長の）お父様にお世話に成った。」と、仰っていた、株主の方も居た。
筆者が会場を後にしたのは、１２時１８分頃であったと記憶している。その後、来月にはビックカメラの株主総会が予定されているので、ビックカメラ赤坂見附店を一回りして帰投。
最後に、質疑応答の際に筆者が用意していた、質問原稿の全文を以下に記載する。
○○番の××と申します。
今回調達する資金の使い道は、一部が借入金の返済で、
残りの全ては太陽光の発電所の開発や取得に使うと成っていますが、
地熱の方の事業が進んだ場合は、また増資を検討するのでしょうか？
招集通知の『当社グループの各事業の現状及び今後』の
『（エ）再生可能エネルギー事業』の所に、
『本発電機は当初２台を購入する予定でありましたが、
上記和解により１台を譲渡することとなったため、
今後は残る１台にて地熱バイナリー発電所の開設を進め、
�犹�業の進捗に応じて追加取得を検討いたします。”』と、
書かれているのですが、
その後の『資金ニーズ』等の所では、一切、
地熱に関する記述が有りませんでした。
これは、発電機を追加で購入する場合でも、今有るキャッシュだけで事業化出来る見込みと言う事
なのでしょうか？
それとも、今回調達した資金は臨機応変に地熱の方にも
振り分ける事も有り得るのでしょうか？
まさか、『地熱は事業の売却を検討している』
なんて事は、無いと思いたいんですが・・・
これに関して、ご回答お願い致します。