衆院予算委員会で答弁する山本有二農水相=4日午前、国会・衆院第1委員室(斎藤良雄撮影)

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 山本有二農林水産相は4日の衆院環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)特別委員会の冒頭で、強行採決に言及した自身の発言を「冗談」と述べたことについて「私の不用意な発言で、再び皆様に大変ご迷惑をおかけしたことを心からおわび申し上げる」と述べ、発言を撤回した。

 「農業関係者のみなさまに心からおわびする」とも述べた。

 野党は4日にTPP承認案と関連法案を採決する特別委開催が塩谷立委員長(自民党)の職権で決められたことに反発していた。山本氏の発言後も民進、共産両党の委員は委員長席に詰め寄り「何度謝ったって冗談なんだから、けじめを」「強行はやめろ。国会は官邸の下請けじゃない」などと怒号を浴びせ、約20分後に委員室から立ち去った。

 その間、安倍晋三首相は腕組みしながら自席で推移を見守っていた。