中国、新型ロケット打ち上げ成功=新華社
[北京 4日 ロイター] - 中国は3日夜、新型の運搬ロケット「長征5号」を南部海南省の発射センターから打ち上げ、予定軌道に乗せることに成功した。新華社が伝えた。打ち上げは、設計や能力を確認する意図があったという。
「発射の成功は、運搬ロケットの能力という観点から、中国を世界の前面に押し上げ、中国が宇宙の主要プレイヤーから宇宙の強国へと移行する試金石となった」と、共産党中央委員会と中央軍事委員会が書面で語ったと、新華社は伝えた。
新型のロケットは低い軌道に25トン、静止軌道に14トンの物体を運搬可能で、従来のモデルより2.5倍高い運搬能力を持つという。これにより、「中国は有人宇宙ステーションの建設や、月、火星の探索が可能になる」と、新華社は述べた。
独自の宇宙ステーションを2022年ごろに運用開始するための幅広い計画の一環として、中国は先月、宇宙飛行士2人を宇宙実験室に送り、同国最長となる1カ月間滞在させるという有人宇宙ミッションに着手した。