先日のRSウィルス感染の記事の続きです。
親戚の耳鼻科に勤める看護師さんに、息子のロクがRSウィルスに感染したことを伝えると、
「RSウィルス経由で中耳炎になって受診する子が多いから気をつけて」
と注意するように言われていました。すると、多聞に漏れずロク君中耳炎になってしまいました。
中耳炎の種類と症状
中耳炎は、鼓膜より奥の中耳という空間に、細菌が入り込んで炎症が起きる病気で、種類は大きく分けて3つあります。
1.急性中耳炎
風邪や、それに伴う鼻水などから感染し、炎症を起こす。
【好発年齢】:生後半年~6歳
【症状】 :耳の痛み、発熱、耳だれ、耳を気にするしぐさ
【治療】 :薬(抗菌剤、抗炎症剤)、膿の排出(膿が溜まってる場合は鼓膜切開)
2.滲出性中耳炎
のどの炎症や鼻水で耳管が詰まり、滲出液が鼓膜内部に溜まってします。急性中耳炎から移行することがよくある。テレビに近づいたり、名前を呼んでも振り返らないなど、耳が聞こえにくい様子で判明することがある。炎症が収まってくると、自然と滲出液が引いてくることもあり、必ずしも鼓膜切開をするわけではない。
【好発年齢】:1~6歳
【症状】 :難聴(一時的)、耳閉感(耳がふさがった感じ)痛みはほとんどなし
【治療】 :滲出液の吸引(鼓膜切開)、薬(抗菌剤、抗炎症剤)
3.慢性中耳炎
急性中耳炎の反復や、不完全な治療で鼓膜に穴が開いた状態。
【好発年齢】:成人
【症状】 :反復性の耳だれ、難聴(持続性)
【治療】 :抗菌剤の点耳、内服、注射
乳幼児に関係するのは、1か2ですね。我が家のロク君は2の「滲出性中耳炎」になってしまったのですが、幸い鼓膜を切開することなく炎症が収まって、滲出液が減っていきました。
RSウイルス感染後の中耳炎の治療は?
RSウイルス感染が原因の中耳炎の治療法はとにかく「鼻水を吸い出すこと」です。
鼻水の中にいる細菌が耳管経由で耳に行き中耳炎になるため、病院で鼻水を吸ってもらう以外に、家庭でも頻繁に(たとえ鼻水が垂れてきていなくても)鼻水を吸ってあげるのが一番の中耳炎改善への近道だと言われました。
鼻に噴霧する点鼻薬をもらい、鼻水を柔らかくして、寝ている時を除いて1~2時間に1回は鼻水を吸ってあげるようにしました。
最初に使っていた家庭用の鼻水を吸う器具はこちらだったのですが、
<丹平製薬 ママ鼻水トッテ>
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それがこちら、
「鼻水スイトール」
なにこのレトロなパッケージ。そして安直なネーミング。そのくせ何故かフランス製!
(※パッケージがボロボロなのは息子が噛んだからで中古品を買ってきたわけでも、耳鼻科の管理状態が悪かったわけでもないです)
しかし、鼻水がめっちゃ取れる!!
奥まで入りすぎないけど入り口が密閉されるのでこっちの方がよく鼻水が取れます。そして息子も前の器具ほど泣きません。
それにしてもこの器具を選んで買ってくる妻のセンス、、、さすがと言わざるをえません。
子供が大人に比べて中耳炎になりやすい理由
大人に比べて子供は中耳炎になりやすいです。それは、子供は大人よりも「耳管」が短く、水平に近いため鼻やのどから来た細菌が耳に到達しやすいため、中耳炎にかかりやすいのです。
病院で処方してもらった抗生物質はピンク色
先日のRSウイルス感染症に関するエントリーで、RSウイルスの治療には抗生物質が効かないが、二次感染で使用することがあると書きましたが、今回がそのケース。中耳炎の治療で抗生物質を処方してもらいました。
耳鼻科で処方されたのは
「ワイドシリン細粒20% ビオフェルミンR散」というピンク色のお薬。
このお薬の注意事項としては、「軟便」です。
「少しウンチが柔らかくなる程度なら飲み続けて大丈夫ですが、水のようになってしまったら一度中止して受診してください」と言われました。しかし、幸い、途中で中断するほどの副反応(軟便)は見られず、飲み続けて4日目でロク君の耳の滲出液は減っていきました。
そして、このお薬は甘いシロップのような味の様で、ロク君ごはんよりも喜んで飲んでくれたので、そこは良かったです。
まとめ
RSウイルス感染だけでも大変だったのに、まさかの中耳炎併発。中耳炎の治療は時間がかかるうえに、毎回嫌がる息子を押さえつけての鼻水吸引が大変でした。しかし、鼻水が減ると同時に中耳炎も改善していったので、「中耳炎=鼻水を無くす!」というくらい大切な作業でした。
中耳炎はRSウイルスに限らず子供の頃はなりやすいので、鼻水が出ているようなら頻繁に鼻をかむようにするなどの予防が大切です。
<耳に関する過去記事はこちら>
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— ロクパパ (@ekakipapa) 2016年11月3日
赤ちゃんの呼吸がゼーゼーと荒くて苦しそう?もし…https://t.co/plPHduHT3l pic.twitter.com/MMRs4hGJOy