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折れ曲がる鉄骨も…1号機カバー撤去作業大詰め

建屋カバーの撤去作業で壁パネルが取り外された福島第1原発1号機=2016年11月4日午前6時14分、本社機「希望」から

プールに残る燃料取り出しに向けて

 廃炉作業が進む東京電力福島第1原発1号機で、原子炉建屋を覆っていたカバーの撤去作業が最終段階を迎えている。4日にはカバーの壁パネル18枚のうち、16枚目の取り外し作業を終えた。むきだしの建屋上部には、折れ曲がった鉄骨やがれきなどが散乱し、水素爆発による被害の大きさをうかがわせた。東電は来週中にも残る2枚の取り外しを終える計画だ。

     東電は放射性物質を含むほこりなどの拡散を防ぐため、2011年10月に建屋カバーを設置。使用済み核燃料プール内に残っている燃料392体の取り出しに向けて、昨年10月までに屋根部分のパネルを外し、今年9月からは側面の壁パネル(最大で縦約17メートル、横約23メートル)の撤去を始めていた。

     壁パネル撤去後は、建屋上部の大型がれき撤去に向けた調査を本格的に進める。東電と政府の廃炉工程表によると、1号機については19年度から2年程度かけて、燃料取り出し用の装置を備えた新しい建屋カバーを建設し、20年度中に使用済み核燃料プール内にある核燃料の取り出し作業を始める計画だ。【中西拓司】

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