宅配クリーニングとは、宅急便で衣類を送ってクリーニングしてもらい、仕上がった衣類を自宅などに送ってきてもらうサービスです。
宅配クリーニング(たくはいクリーニング)とは、利用者が店舗に持ち込むのではなく、店側が利用者の自宅や会社などにクリーニング品の集配や配達をするサービスの総称である。
この記事では、これまでスーツやワイシャツをクリーニング店舗に持ち込んでいた方が宅配クリーニングにしてみようかなと思ったとき、疑問に感じやすいことを取り上げて解説していきます。
1、クリーニングの仕上がりは店舗型と宅配型で違うの?
2、クリーニングの料金は店舗型と宅配型のどちらがお得?
3、クリーニングのスピード、店舗型と宅配型どれくらいで仕上がる?
4、店舗クリーニングと宅配クリーニングどちらがいいの?
5、宅配クリーニングを試してみるとして、どうすればいい?
1、クリーニングの仕上がりは店舗型と宅配型で違うの?
初めてだと、宅配クリーニングの仕上がりはどうなのか気になりますよね?結論から言うと、宅配クリーニングの仕上がりは店舗クリーニングとほとんど変わりません。
これには理由があって、それは店舗クリーニングと宅配クリーニング、両方とも工場でのクリーニング作業に違いがないからです。
一般的なドライクリーニングはドライクリーナーと呼ばれる機械で洗いますが、その機械の仕組みは機種が異なっても、ほとんど同じです。そのため機械のメンテナンスや溶剤(洗剤)の管理などがちゃんと行われていれば、必然的に仕上がりはほとんど変わらないのです。
とは言っても、なかなかクリーニング工場での処理は想像しにくいものですよね。そこで私がよくたとえに挙げるのが「自動洗車機」です。ガソリンスタンドの脇などにおかれている、車を入れたら自動的に洗ってくれる機械のことです。
洗う前に車種を選んで、幅や高さを調整しますが、その後の処理内容は機械が違っていてもほとんど同じです。また、車全体を一通りきれいにしてくれますが、ピンポイントの汚れを落とすのは苦手です。車本体に傷をつけないように、ゴシゴシ洗うようなことはしません。
クリーニング工場で行われるメインの洗いも、この自動洗車機のようなものです。そのため店舗クリーニングでも宅配クリーニングでも仕上がりは変わらないのです。
2、クリーニングの料金は店舗型と宅配型のどちらがお得?
普段使いのスーツやワイシャツ数枚程度であれば、安い料金帯の店舗クリーニングのほうが宅配クリーニングよりも安くあがることが多いです。その理由は、宅配クリーニングには配送料金がかかってしまうためです。
その配送料金ですが、宅配クリーニング最大手のリネットでは往復980円と設定されています。一般的な宅急便の往復料金を考えると安いですが、それでもスーツ上下とワイシャツ数枚程度だと配送料金が影響して、安い料金帯の店舗クリーニングに負けてしまうわけです。
もちろん、その配送料金分だけ店舗への行き来の時間が節約できているので、本来は同じクリーニング料金として比較するべきものではありません。しかし、毎回これだけの料金がかかるとなるとやはり負担ですよね。
このあたりは、店舗への持ち込みや受け取りにかかる時間の価値をどれくらいに見積もるかによって、その配送料金が妥当かどうかを判断することになると思います。
【コラム】安い店舗クリーニングの裏側
クリーニングの仕上がりで述べたようにメインの洗い工程は、店舗クリーニングでも宅配クリーニングでも変わりありません。では、他にどういうコストがかかっているのでしょうか?
洗いに関わるところでは、クリーニング機械のメンテナンスや溶剤(洗剤)などのコスト、他には工場で行われる人によるチェックや染み抜きコストなどが挙げられます。さらに店舗運営や宣伝広告などの間接的なコストも発生します。
クリーニング料金が安いところは、このようなコストを抑える(人によるチェックを簡素化したり、染み抜きを行わないなど)ことで低料金を実現しているわけです。
【コラム】宅配クリーニング「リネット」の月額会員と安い店舗クリーニングの料金比較
宅配クリーニング最大手のリネットでは月額会員(月額300円)になると、配送料金の値引きなどの会員特典があります。そこで定期的にクリーニングを出す人にとってはどちらがお得かを比較してみました。
【依頼品】ワイシャツ×6枚、スーツ上下×1着。(二週間に一回、依頼するイメージ)
リネット参考料金(月額会員)
項目 | 単価×数量 | 金額 |
---|---|---|
ワイシャツ(つるし) | 195円×6枚 | 1,170円 |
ジャケット / スーツ(上) | 750円×1着 | 750円 |
パンツ / スーツ(下) | 500円×1着 | 500円 |
小計 | 2,420円 | |
往復送料*1 | 0円 | |
年間ケアパス*2 | -400円 | |
合計(税別) | 2,020円 |
※1 月額会員の場合、2400円以上で送料無料になります。
※2 年間ケアパスとは年間契約を選ぶと受けられる400円✕9回分の割引特典です。年会費3,600円(月額300円✕12ヶ月)分に相当します。
安い店舗クリーニング参考料金
項目 | 単価*×数量 | 金額 |
---|---|---|
ワイシャツ(つるし) | 120円×6枚 | 720円 |
ジャケット / スーツ(上) | 600円×1着 | 600円 |
パンツ / スーツ(下) | 350円×1着 | 350円 |
合計(税別) | 1,670円 |
※店舗クリーニングの料金は地域によって大きく変わります。都市部は高くなる傾向があります。
宅配クリーニング「リネット」の場合は、これに別途月額300円(キャンペーン期間中は無料)がかかるわけですが、店舗クリーニングとの価格差がずいぶん縮まってきますね。これくらいの価格差ならば、許容範囲に感じる方も増えてくるかなと思います。
3、クリーニングのスピード、店舗型と宅配型どれくらいで仕上がる?
普段使いのスーツやワイシャツということであれば、店舗クリーニングは即日仕上がりのサービスを提供しているところがあります。
たとえばホワイト急便などでは午前10時までにお店に持ち込んだ衣類は、当日17時以降に受け取りが可能としている営業店が多いようです。
一方で宅配クリーニングは、リネットの2日仕上げ(月額会員の特典サービス)が最短になります。土曜日の午前中1)リネットは東京都23区内限定で24時まで集荷してくれる深夜便サービス(月額会員特典)も提供しています。それを利用すれば、金曜日の深夜にクリーニングに出すということもできます。に宅急便で出せば、月曜日の9時以降に受け取り指定が可能です。
宅配クリーニングはどうしても衣類の配送に時間がかかるので、すぐにその衣類が必要となるような急ぎの場合は、店舗クリーニングに出したほうが確実です。
4、店舗クリーニングと宅配クリーニングどちらがいいの?
ポイントは「料金」と「負担」をどう考えるかです。
都市部では、ワイシャツ一枚200円、スーツ上下1300円が標準的な価格帯という地域もあり、そのような場所では宅配クリーニングが料金面でも有利になります。
また、いま使っているクリーニング店が安くても、時間的・心理的に負担になっている次のようなケースの場合は、宅配クリーニングを検討する価値があると思います。
- ケース1:夜遅くまで仕事をしている場合。クリーニング店が空いているときに持ち込んだり、受け取ったりが難しい。
- ケース2:育児中で手がかかるお子さんを連れている場合。クリーニング店での待ち時間は意外とストレスになったりするもの。また車での来店なら衣類を持ち帰るのに苦労はしませんが、自転車では衣類がかさばって危ないことも。
- ケース3:店員さんとやり取りするのが苦手な場合。検品時に薦められたオプション加工が断れなかったり、見積もり料金に納得がいかなかったり、など対面でのやり取りがストレスに。
一方で、いま使っているクリーニング店の料金に不満がなく、持ち込みや受け取りに負担を感じない場合は、現在の店舗クリーニングで問題ないでしょう。
5、宅配クリーニングを試してみるとして、どうすればいい?
「それじゃあ、いろんな手間が省ける宅配クリーニングを試してみようかな」と思っても、なかなか腰が重くなるものですよね。そんな方に追い打ちをかけるようで申し訳ないのですが、宅配クリーニングが楽になるのは、実は二回目以降なのです。
というのも、最初はクレジットカード、住所などを入力する必要があるのと、最初は宅配業者に集荷しに来てもらう必要があり、時間指定でその間は自宅に居なければいけないからです。
それらも含めて、初めて宅配クリーニングを利用するときの実際の手順を紹介した記事を書いています。ざっくりの流れを引用しますので、もし詳細を知りたい方は、リンク先のページをご覧頂ければと思います。
~初回申込手順~
Step1 クリーニングに出す衣類の確認
Step2 リネットHPでクリーニングの申込
Step3 衣類をビニール袋などに入れる
Step4 宅配業者に衣類を渡す
Step5 メールで料金明細の確認
Step6 クリーニング衣類の返却・仕上がり
References
1. | ↑ | リネットは東京都23区内限定で24時まで集荷してくれる深夜便サービス(月額会員特典)も提供しています。それを利用すれば、金曜日の深夜にクリーニングに出すということもできます。 |