アフガン 米軍の空爆で市民30人が死亡

アフガン 米軍の空爆で市民30人が死亡
アフガニスタン北部で、政府軍と反政府武装勢力の戦闘のさなかに、アメリカ軍によると見られる空爆に巻き込まれて市民30人が死亡し、アメリカ軍が詳しい経緯を調べています。
アフガニスタン北部の都市クンドゥズの近郊で2日の夜、政府軍と現地に駐留するアメリカ軍の合同部隊が、反政府武装勢力タリバンの拠点を攻撃し、激しい戦闘になりました。

アフガニスタンの国防省や、地元の州政府によりますと、この戦闘のさなかにアメリカ軍が空爆を行い、市民30人が巻き込まれて死亡したということです。また、戦闘でアメリカ軍の兵士2人と政府軍の兵士3人も死亡しました。

このあと、駐留する国際部隊が声明を出し、政府軍を支援するため、アメリカ軍が空爆を行ったことを認めたうえで、詳しい経緯を調べていることを明らかにしました。

クンドゥズでは、タリバンが去年9月に市街地を一時制圧し、政府軍に撃退されたあとも、市内の住宅に潜みながら攻撃を続けていて、たびたび政府軍やアメリカ軍との戦闘が起きていました。

アフガニスタンでは、これまでも国際部隊の誤爆による市民の犠牲が相次いでいて、去年10月には同じクンドゥズで国際的なNGO「国境なき医師団」の病院がアメリカ軍の空爆を受けて、患者など42人が死亡しています。