川淵三郎氏、IOCの「からくり」に苦言「インチキさせてんのか!」

2016年10月30日12時20分  スポーツ報知
  • 川淵三郎氏

 団体球技の活性化を目指す日本トップリーグ連携機構の川淵三郎会長(79)が30日に放送されたフジテレビ系「ワイドナショー」(日曜・前10時)に出演し、東京都の小池百合子知事(64)が建設計画の見直しを検討している2020年東京五輪のバレーボール会場「有明アリーナ」の存続を強く訴えた。

 有明アリーナは当初の整備費176億円から約400億円までに膨らんだため、小池知事は建設を見直し、五輪では横浜アリーナでの開催も視野に入れている。これに対し川淵氏は「コストの引き下げは慎重にやって欲しい」としながらも「五輪をやったというレガシーはどこに残るのか」などこれまで通りの建設実施を強く主張した。

 番組では、五輪招致が決定した2013年の時の五輪開催に向けての予算計画の8000億円が、今では2兆円を超えることが取り上げられた。これに対し川淵氏はIOC(国際オリンピック委員会)の運営を問題視し「IOCが(開催地側が)予算を出す時にできるだけ建物だけの予算だけで周辺に関しては一切、出してくれるなとなっている。それが全部の施設に対して安く出すような結果となっている。それは僕も最近まで知らなかった」と説明。

 その上で東京の当初8000億円は2012年ロンドン五輪と同じで、結果、ロンドンは2兆1000億円の経費がかかったことを例にあげ「日本の8000億はロンドン、北京と同じ動きだって言うんだから、じゃぁIOCはインチキさせてんのかっていう話ですよね、ハッキリ言って。IOCそのものの考え方を変えないと」と苦言。招致時の予算と実際の開催費用がかけ離れている「からくり」をIOCが自身が是正しなくてはいけないと主張していた。

 こうした問題にダウンタウンの松本人志(53)も「何年か前に東京五輪やろうって言ってプレゼンテーションした時に結局、何も決まってなかったんやって。結局、全部ウソやったんかって…。おもてなしって言って実は何もなしやったっていう、ここに僕はビックリ」と憤っていた。

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