記事詳細
【法廷から】
妻の戒名を背中に彫り…「今年で終わりにしよう」 なぜ父は将来ある20代の娘2人を死に追いやったのか
「男やもめにうじがわく」とは、連れ添った妻を亡くした男の身の回りが荒廃することを例えていうが、最愛の妻を亡くしたことで身も心も追い詰められた男による悲劇に、裁判所は寛大な結論をくだした。千葉県袖ケ浦市で昨年12月、娘2人を道連れに死のうとし、死にきれなかった男による承諾殺人事件。男が、先立った妻に対して抱いていた“悔悟の念”が事件の背景にあったとされる。男は妻だけでなく娘2人への悔悟の念を背負い、生きていくことになった。