モスル奪還作戦 ”制圧した”地区でISが激しく抵抗

モスル奪還作戦 ”制圧した”地区でISが激しく抵抗
過激派組織IS=イスラミックステートが支配するイラク第2の都市モスルの奪還作戦で、1日に初めて部隊をモスル市内に進めたイラク軍は、いったん制圧したと発表した地区で、IS側の激しい抵抗に遭っています。
イラク軍は先月、クルド人部隊などとともに、ISのイラク最大の拠点モスルの奪還作戦を始め、周辺の町や村を相次いで制圧したのに続いて、1日に初めてモスル市内に入りました。その日のうちにモスルの東端のコクジリ地区を制圧したと発表しましたが、記者を従軍させている地元メディアによりますと、翌2日には、この地区で再び戦闘が起き、ISが激しく抵抗しているということです。

モスルは、ISにとって政治的にも、また資金源としても極めて重要で、ISが、人口が100万を超えるモスルで攻撃されないよう多数の住民をいわゆる「人間の盾」として利用することが懸念されています。戦闘の場が市街地に移る中、イラク軍やこれを支援するアメリカ主導の有志連合にとっては、住民の犠牲をいかに避けながら作戦を進めていくかが大きな課題になっています。