一方、韓国経済は正反対に敗者の道を歩んでいる。過去5%前後だった成長潜在力は低下し続け、今や2%台だ。このままでは経済体力が枯渇する。この困難な状況で大統領のリーダーシップが空白になってしまった。現実的に経済の司令塔としてリーダーシップを発揮すべき人物は柳一鎬(ユ・イルホ)副首相だけだ。柳副首相が前面に出て、懸案に対処し、危機を乗り切らなければならない。
しかし、現在柳副首相をはじめとする経済チームの重みや役割は期待以下だと言わざるを得ない。何をしたいのか存在感が薄く、必須課題でも前進ぜきずに時間を浪費している印象だ。現在の経済チームが構造調整のように論議を呼ぶことが避けられない問題について、やむを得ない決断を下せと注文するのは難しいことも事実だ。経済危機と国政まひが重なれば向かう先は明らかだ。韓国はその道を歩んでいる。
何らかの非常の措置が求められる。今後の政治状況によって現在の経済チームがどうなるか不確実だ。しかし、現時点では柳一鎬チームが国家代表だ。できることとできないことを分け、できることには何がなんでもしがみつき、面倒を見なければならない。誰もそれについて何も言わないはずだ。破綻企業の状況がさらに悪化し「ゾンビ」とんり、国民経済に大きな災いをもたらすことを防がなければならない。家計債務と不動産景気の間で困難な政策調整にも取り組まなければならない。
そのためには、中核となる経済チームで構成する非常対策機関を立ち上げ、国民に国政がまひしても、経済政策は生きているという事実を示す必要がある。多くの国民がそんなメッセージを心待ちにしている。政治問題は政治で収拾すればよい。しかし、経済は一度崩壊すれば容易に収拾できない。日本のような技術大国も下り坂からはい上がるのに20年かかった。今は経済チームが命懸けで働くしかない。