マレーシア 初めて中国から海軍艦船4隻購入へ

マレーシア 初めて中国から海軍艦船4隻購入へ
中国を訪れているマレーシアのナジブ首相は、海軍の艦船4隻を中国から新たに購入することを明らかにし、南シナ海の問題で領有権を争う中国に歩み寄る姿勢が鮮明となっています。
マレーシア国営のベルナマ通信によりますと、マレーシアのナジブ首相は、訪問先の中国で地元メディアに対して中国から海軍の艦船4隻を購入することを明らかにしました。

艦船は、沿海域任務艦と呼ばれ、沿岸での警備や人命救助を行うほか、ミサイルを搭載することもできる最新の艦船で、今後2年以内に中国とマレーシアで建造される計画です。マレーシア政府は、老朽化した軍の装備品を更新する計画を進めていますが、中国から購入するのは今回が初めてとなります。

マレーシアは、南シナ海で中国と領有権を争う当事国の1つですが、直接的な対立は避け、中国企業の投資を積極的に呼び込む政策を採ってきました。
今回、中国から新たに艦船の購入を決めたことで、安全保障の面でも中国に歩み寄る姿勢を鮮明にしたことになります。