なに!我らの司令官、コエル様が戦死した?ビクト軍とスコット軍の返り討ちに合い、
本当かそれは?
ローマ軍がブリタニアから去った今、
いったいこれからブリタニアはどうなるのだ・・・
<登場人物>
キネダ:ブリタニア北部の戦士
ガルバニオン:コエルの息子、キネダのライバル
コエル:ブリタニア北部の司令官
※この物語は歴史上の人物が登場していますがフィクションです。
- ブリタニア戦士の確執
- ブリタニア戦士の心
- 始まるブリタニア戦士の争い
- ブリタニア内乱の勃発
- 追い込まれるブリタニア勇者
- ブリタニア勇者の逆襲
- ここにまた一つブリタニアの伝説が
- ブリタニア勇者の決断
- ブリタニアからウェールズへ
ブリタニア戦士の確執
ガルバニオン、何か用か?
ガルバニオン様と呼べ!父コエルの後を継ぎ、
分かったよ、ガルバニオンさま。
よかろう。ブリタニアを繁栄させるには、
・・・・
キネダ、なにを考えている!すぐに行って来い!
ブリタニア戦士の心
※アルトクラット(ALTCLUT)ブリタニア北部の小国
時は5世紀初めのブリタニア、現在のイギリス、
時代はローマ軍がブリタニアから撤退した混沌とした世の中で、
そんな中、
今から遡ること10年余りのまだキネダが少年の頃・・・
キネダよ、お前の名前はワシやお前の祖父パダンと違い、
キネダ少年:はい、
ご先祖様カラタクス様から受け継いだ誇り高きブリトン人の心を、
はい、父上。
※キネダの父はエダン、
始まるブリタニア戦士の争い
キネダ、アルトクラッドを攻めぬと申すのか?
ガルバニオンさま、ブリタニアの同士との戦いは避けるべきです。そんな事をしていると、またピクト族に攻められてしまいます。
アルトクラッドを攻めるには理由もなくコエル様の教えにも背くこ
聞き分けの悪い奴だ。俺に逆らうとどうなるかわかるのか?まずはお前の国から占領してやる!
ーーーーーーーー
(キネダの奴、父コエルに可愛がられずっと目障りな奴だった。父上も父上だ。息子の俺を差し置いて、
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(コエル様がいろんなご苦労をされていたお陰でブリタニアが成り立
☆☆☆☆
☆キネダよ、
(コエル様・・・)
ーーーーーーーー
私はブリトン人同士では戦いたくない、
キネダ、俺に逆らうなら痛い目にあうぞ!いけっ!
ブリタニア内乱の勃発
何事だ!何だと、ガルバニオン率いるベルナシア軍が攻めてきた?兵や付近の住民を砦に避難させ城門を閉じろ。戦ってはならぬ、抵抗せずに持ちこたえろ!
キネダ達のマナウ国の人々は主要都市のディン・エジン(現在のエジンバラ)が面する、フォース湾に浮かぶインチキース・
キネダの奴、なぜ反撃してこない。
よし、キネダの領土を徹底的に破壊しつくせ!
追い込まれるブリタニア勇者
キネダの治めるマナウ国の中心地ディン・エジンはベルナシア軍に攻められ街中は廃墟と化した。
残るはあの要塞だけか。
キネダ様・・・放火に略奪、ガルバニオンのやりたい放題・・残すはこの要塞だけ、われわれマナウ国はもう限界です。
マナウ国の人々よ、済まぬ。ブリタニアの内乱は避けたかったが、
キネダ達のマナウ国の人々はフォース湾に浮かぶインチキース・
でもこの窮地からどうやって戦いましょうか?
この手紙を伝書鳩に付けて飛ばしてくれ。
ブリタニア勇者の逆襲
ガルバニオン様、あれは?
船の大軍か?
ヴァイキングが攻めてきた!
なに!!!ヴァイキング?
ううぁー
よし、いまがチャンスだ!ヴァイキング軍の援軍と、ガルバニオンのベルナシア軍を挟み撃ちにしろ!!少数ながら精鋭ぞろいのマナウ軍の力を見せつけてやるぞ!
うぉー・・・・
あっ、あれが噂のキネダ軍か・・・
つ、つよい、強すぎる・・・まるで荒れ狂った獰猛なライオンのようだ・・・
過去にマナウ軍に敗れ協定を結んだヴァイキングが加わり、大軍となったキネダ率いる連合軍は、
特にキネダ軍の戦いは、
ここにまた一つブリタニアの伝説が
うううう、無念、降参だ。何でもするし、何でもやるから、命だけは助けてくれ
ガルバニオンよ、
無益な戦いであった。多くの命が失われ、
ブリタニアの同士との戦いは二度と起こさぬようにせねばなるまい
戦いに勝利したキネダはベルナシア国とマナウ国を治めた。
ブリタニア勇者の決断
キネダ殿!わたくしは南部ブリタニアからの使者でございます。ブリタニア司令官のヴォルティゲルン閣下の手紙を届けに参りまし
※注釈:当時のブリタニア司令官ヴォルティゲルン(Vortigern)
ご苦労であった。なになに・・・
日ごろのご活躍、南部ブリタニアにも届いています。南部もスコット軍の攻撃に手を焼いており、
土地を分け与えるので、
キネダ様、ヴォルティゲルンの罠かも知れませんよ。
うまく我々をおびき出して、
しかし、このところの情勢を考えると、
南部ブリタニア・・・
そこは我が母のなつかしき故郷、
この北部ブリタニアも平和な世の中となり、私の役割は終わった。
あとは義弟のセネウに任せて、行こうカンブリアへ!
敵を倒してカンブリアに新しい国を作ろう。
ブリタニアからウェールズへ
キネダは7人の息子と1人の孫を連れてマナウ・
彼は黄金のベルトを身につけて
彼が歩くときには900頭もの馬と従者が彼に従い
彼が戦場に行くときには、
彼が剣を抜くときにはライオンの姿に身を変えて
その勇敢さと強さに誰もが恐れをなして抵抗する気力も失う
その名はキネダ大王、Cunedda Weldig
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最後まで読んでくださりありがとうございました。
ブリタニア戦士の物語は、これでいったん終わります。
引き続き次回作をお楽しみに。