大阪府の松井一郎知事は2日、政務活動費(政活費)計約220万円を不正に受給したとして議員辞職を表明している共産党大阪府議団の朽原亮(くちはら・まこと)幹事長兼政調会長について、詐欺容疑などで刑事告訴する意向を明らかにした。
朽原氏は不正受給分などを返還する意向だが、松井氏は記者会見で「返しただけでは納税者は納得できない。議会の調査で不正額がはっきりしたら告訴することになる」と述べた。朽原氏は先月、領収書に実際の経費より水増しした金額を自筆で書き込んで政活費を不正に受け取り、生活費などに使っていたと発表した。4日の府議会で辞職が許可される見通し。【牧野宏美】