「遅れてきた古典」 高麗仏画の繊細な美 京都で企画展
長く歴史に埋もれ、「遅れてきた古典」とも称される高麗王朝時代の仏画を紹介する「高麗仏画-香りたつ装飾美」(京都新聞など主催)が3日から京都市左京区の泉屋博古館で始まる。2日に関係者向けの内覧会があり、全面修理を終えた同館所蔵の「水月観音像」(重要文化財)をはじめ、繊細で気品に満ちた名品の数々が披露された。
修理にあたっては、高精細スキャナーによる撮影や顕微鏡写真、顔料成分分析などを行うことで、裏面からの彩色の様子も判明した。描かれた器は透明感を出すために金縁の部分だけに裏彩色を施すなど、表現に応じて手法を変えているといい、会場ではデジタル映像と合わせて成果を確認することができる。
ほかにも、「弥勒(みろく)下生変相図」(京都・妙満寺蔵)や「阿弥陀如来像」(根津美術館蔵)など、王朝貴族の美意識が注ぎ込まれた高麗仏画の代表的な作品がそろった。12月4日まで、月曜休館。有料。
【 2016年11月02日 23時00分 】