庶民の味として人気の牛丼が、大手回転ずしチェーンに登場する。「無添くら寿司」を展開するくらコーポレーション(堺市)は4日から、全379店舗で販売を始める。すし以外のメニューを充実させて、生魚が苦手な人らにも客層を広げるねらいだ。

 牛丼は大手チェーン店が競い合っているが、くらコーポレーションは「牛丼だけでも食べに来て欲しい」と勝負を挑む。

 商品名は「牛丼を超えた、『牛丼』」で税込み399円。吉野家の「並盛」(380円)より高いが、3カ月で100万食の販売を目指すという。

 米国産バラ肉と国産タマネギを、マグロやカツオなど7種類の魚のダシと調味料で煮込んだ。ご飯は酢飯ではなく白米で、担当者は「すし屋らしい牛丼に仕上がった」と自信を示す。

 牛丼発売に合わせて、7月にやめていた天丼も平日限定で復活させる。

 くら寿司はほかにもラーメンやカレーなど、すし以外のメニューを相次いで増やしている。(中村光)

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