第2の人生、はじめました。 作:紅蓮ライ
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進級私は、今……飛行機の中だ。新学期に行われる《始業式》には“仕事の都合上”と、“とある大会”に出てた為出れなかった。勿論、優勝した。最後は…攻防戦でしたが、久しぶりでしたよ。あの感じはテレビ中継されてましたが…恥ずかしい!!!
「(結局出れなかったなぁ~まぁ、いつものことだし!それに“遅延証明書”貰ってるから大丈夫!)」
それに、皇帝さんにも会えたし!
『デュエルアカデミア本校上空です』
とのアナウンス。ん?何故だって??送ってもらった。
アメリカ校と同じ新学期時期だったからね。師匠……弟子に甘すぎじゃん!と、思ったのはここだけだが・・・
カードのことになると、凄いんだよ!私だって、何回もボツ!ボツ!ボツ!を繰り返したときや、採用されなかったこともあるし。まぁ、辛さを越える(社会人(仮)だが……??)のも修行です!と、思ってますし……さて、話はここまでにして。
飛行機から降りて、その前にお礼言って…再び、この大地に戻ってこれる(アメリカ校に留学と言う名の強制転校されると思ってた)とは……まぁ、二年生も頑張ります!
ブルー(女子)寮に戻り、部屋に入る。
私はその日の内に部屋の掃除をし、次の日に整理整頓をした。
【翌日】
~朝の六時~
目覚まし時計がリンリンと鳴き、起きる
「ふわぁ~おはよう!」
今日も朝から元気いっぱい!ソウ・セイは、寝ているが……コッソリと起こさないように起きて、ストレッチをする。こうすると、目覚めが良くなるからだ!
「朝御飯食べてから校長室へ行こうかな?」
うん、そうしよう。そうしよう。
昨日は、丸々サボってるし……見たところ、私がやる講義はないし、選択科目もない。とどのつまり、ラッキー!
ペガサスさんからもらった証明書は驚くことにこちらで日にちを書き込むことが出来たため、昨日はまるまるサボった!(2回目)
元々中途半端な時間に島に来ていたこともあったので、そこはまぁ気にしないようにしているし!心を読んだのか……
マハード「気にしてください!」
優花「ごめんなさい」
と、とにかく私は、急いで証明書に日付をチェックしながら記入し、先生に提出しようと校内を歩く。I2社直々の証明書なので、一応校長に渡しておこうと校長室に向かった。 ……だが、いざ校長室について入室すると、その中にいた人物に驚いた。
「クロノス先生?」
「にょ? ……あ、武藤先生! あなた! 遅刻も遅刻、大遅刻なノーネ! 新学期はとっくに始まっているノーネ!」
「す、すみません。今日はそのことを校長に話しに来たんですけど・・・?」
私が頭を下げてからそう言うと、途端にクロノス先生は機嫌を直した。
「ふふふのふーん。なら早速そのお話とヤーラ を、この私、クロノス・デ・メディチ校長にお話しするといいノーネ!」
「・・・はい?」
自慢げに胸を張ってクロノス先生が言った言葉に、私は思いっきり疑問符を浮かべるしかなかった。 クロノス先生は実技指導の最高責任者である。別に校長じゃないはずです。 そんな風に今の発言について考えていると、ク ロノス先生の横……の下のほうから聞き慣れない声が耳に入ってきた。
「り・ん・じ・校長なのでアール。忘れてはダメなのでアール、クロノス臨時」
「ぐぐぐ、細かいことを気にしちゃいけないノーネ!ナポレオン教頭」
クロノス先生がその指摘を受けて歯ぎしりをする。 そして指摘した人物を見て、私は内心で「(へ?小さい)」と思った頬肉が見事にたるんだぽっちゃりとした男。妙に派手な貴族風の礼服に身を包んだナポレオン教頭(本当に教頭先生なの?)と疑問。そんなナポレオン教頭は、クロノス先生に向けていた顔を今度はこちらに向け、威圧するようにじろりと睨んできた。……背の関係で、 あまり怖くはなかったが。(怒ったマナねぇと、ペガサスさんの方が凄く怖い。あれは、地獄をみる。本当にみる。大事なことなので2回目言いました)
「まったく、オベリスクブルーの生徒ともあろう者が、遅刻とは……嘆かわしいのでアール。勉学に対する意欲に欠けていては、高貴なブルーの制服が泣くのでアール」
やれやれ、とあからさまにこちらを見下す態度に、思わずムッとする。 それは悪かったですよ!これでも私は、社会人(仮)!学生でもあるんですよ!
「ナポレオン教頭。武藤先生は真面目な生徒であり、本校の先生でスーノ。それに、武藤先生はI2社で働いているのでスーノ!それにとても忙しいノーネ!」
「なんと! それは凄いのでアール!」
だが、クロノス先生の話を聞いて一転。見下す態度はこちらにおもねる態度に様変わりした。ニ コニコと笑って手まですり合わせている。 な、なんてわかりやすい人だ。ここまであからさまだと、怒るより先に呆れがきましたね。
それよりもとりあえず、用事を済ませてしまいたい。そう判断した私は、懐から取り出した紙をクロノス先生(校長?)に手渡した。
「先生、これで一応公欠扱いにしてもらえるはずですけど……」
「どれどーれ? ……な、なな、I2社が発行した 遅延証明書でスッテ!? しかもペガサス社長直々の サインまであるノーネ!」
「ほ、ホントでアールか!?」
クロノス先生の手元を、椅子によじ登って覗き込むナポレオン教頭。そしてその文面を確認し、 クロノス先生同様に驚きの声を上げた。 さすが師匠。ペガサスさんの名前一つでここまで大きな反応が返ってくると、改めてその存在の凄さが確認できるな。(生みの親だしね!)
私はそんなことを思いつつ、言葉を続けた。
「ちょっと、I2社の方で仕事をしていまして。明日から授業には参加しますので」 (大会のことは言わなかった)
「むむ……証明書は本物なノーネ。ペガサス会長の許可があるならこちらに否はないノーネ。ここ数日の欠席は公欠としまスーノ」
「ありがとうございます、クロノス先生。…… えーっと、あー、ナポレオン教頭も。それじゃ、 失礼します!」
私は頭を下げて踵を返す。 その後、背後から小声で……
「……いま明らかに我輩の名前を忘れていたのでアール!」
「やはーり、校長と教頭の差なノーネ!」
「臨時、を忘れちゃダメなのでアール!」
「細かいことを気にしているとハゲるノーネ。 あ、もう遅かったノーネ」
「うるさいのでアール!」
と、そんな言い合いがされていたが、私はこの時、校長室を出たため、その後にどんな会話が続いたのかは知らない。 ともあれ、どうやら鮫島校長はいま学園にいな いらしい。じゃなければ、臨時なんてものを置いておくはずがない。どこに何をしに行っているかは知らないが、あの二人を見ていると、早く戻ってきてほしいものだ。
「また、嵐の予感ですね……マハード」
「そうですね……ともあれ優花殿。レッド寮に行かなくては?久し振りの帰国でありまし」
「そうだね。……マナねぇは、しばらくの間……ガール達と、お茶会やら、ショッピングやらの休暇中だし」
「はい。なので……私がお供ですよ」
「改めてよろしくマハード」
「此方こそ」
マハードと、共にレッド寮へ……マナねぇは、ガール達
と共に遊びこと精霊界にいっている。勉強や遊びね。たまには、休みをあげなくちゃね……。うん。
【レッド寮】
さて、そういうわけでレッドの寮に向かった私とマハードだが、そこで驚くべき光景を見ることになった。 レッド寮の前、そこで話し込んでいるのは馴染み深い仲間たち。十代、翔君、明日香さん、サンダー君、三沢さん、吹雪さん。
そして……そこに混じって談笑している一人の小さな女の子。私は、テクテクとあるき
「皆ー!お久しぶりです!」
「優花ちゃん!久し振りだね!」
と、吹雪さん。本当に久しぶりだ。
「お久しぶりです!吹雪さん!それに皆も!!」
「お!優花!!久しぶりだな!」
「はい!えっと……誰?
「早乙女レイです!」
早乙女レイ……あれ?どこかで・・・・ポンと、手を叩き
「あの時の?!」
「はい!!お久しぶりです!」
「うん!そうだね。」
詳しく話を聞くと、飛び級してきたらしい
後、私がいない間のことも聞いた。
サンダー君が、昇格をかけてデュエルしたこととか……
「この寮が好きなのですね」
「バッ、違いますよ!優花さん!!」
コロコロと笑った。
「ところで、優花さん。知っているか、十代があのエ ド・フェニックスと対戦したというのを」
「エド、エド・フェニックス? ……(あぁ、あの人ですか・・・元気にしていればよいのですが……)」
皇帝さんの試合をチェックしている時に、そんな名前を見かけた気がする。
「(試合するんだ~)」としか、思ってない。
先の言葉に三沢さんが頷いていた。
「そうだ。そして十代は勝ったんだが……」
歯切れが悪そうに三沢が口ごもる。 何かあったのかと思うが、その先の言葉を三沢の口から聞くことはなかった。なぜなら、三沢の肩に手を置き、代わりに十代が私の前に出てきたからだ。
「そっからは俺が言うぜ。まったく、まいっちまったよ」
そんなふうに溜め息交じりの言葉から始まり、 十代はその時の様子を私に話して聞かせてくれるのだった。
「適当に買った8パックで作ったデッキですか?」
「そうなんだよ。それで40枚のデッキ作って俺と戦ったんだぜ。なのに俺結構ピンチになっちゃってさぁ。ホント自信なくしそうだったぜ」
その時のことを思い出しているのか、十代は悔しそうな顔をする。
「……そりゃあ、そうですよ。何だってエドはプロ。ただで、自分の掌を見せるわけにもいきませんしね……エドらしい。良かったのでは?楽しみが増えて・・・
ん?なら、エドはこの学園に、通う?!通うのですか?!」
「そうだけど?」
と、明日香さん。
「・・・・問題がなければいいのですが((ボソッ」
そう呟く。
新学期は、始まったばかり……さて、新しい1年の始まりですよ!優花ちゃん!
「所で……亮とはどこまでいったんだい?」
「えっ?」
と、吹雪さん。
顔を赤くし、その場を逃げる優花だか……すぐに捕まる。レイは、ビックリしてるけど……
この話で持ちきりだったと。
「(結局出れなかったなぁ~まぁ、いつものことだし!それに“遅延証明書”貰ってるから大丈夫!)」
それに、皇帝さんにも会えたし!
『デュエルアカデミア本校上空です』
とのアナウンス。ん?何故だって??送ってもらった。
アメリカ校と同じ新学期時期だったからね。師匠……弟子に甘すぎじゃん!と、思ったのはここだけだが・・・
カードのことになると、凄いんだよ!私だって、何回もボツ!ボツ!ボツ!を繰り返したときや、採用されなかったこともあるし。まぁ、辛さを越える(社会人(仮)だが……??)のも修行です!と、思ってますし……さて、話はここまでにして。
飛行機から降りて、その前にお礼言って…再び、この大地に戻ってこれる(アメリカ校に留学と言う名の強制転校されると思ってた)とは……まぁ、二年生も頑張ります!
ブルー(女子)寮に戻り、部屋に入る。
私はその日の内に部屋の掃除をし、次の日に整理整頓をした。
【翌日】
~朝の六時~
目覚まし時計がリンリンと鳴き、起きる
「ふわぁ~おはよう!」
今日も朝から元気いっぱい!ソウ・セイは、寝ているが……コッソリと起こさないように起きて、ストレッチをする。こうすると、目覚めが良くなるからだ!
「朝御飯食べてから校長室へ行こうかな?」
うん、そうしよう。そうしよう。
昨日は、丸々サボってるし……見たところ、私がやる講義はないし、選択科目もない。とどのつまり、ラッキー!
ペガサスさんからもらった証明書は驚くことにこちらで日にちを書き込むことが出来たため、昨日はまるまるサボった!(2回目)
元々中途半端な時間に島に来ていたこともあったので、そこはまぁ気にしないようにしているし!心を読んだのか……
マハード「気にしてください!」
優花「ごめんなさい」
と、とにかく私は、急いで証明書に日付をチェックしながら記入し、先生に提出しようと校内を歩く。I2社直々の証明書なので、一応校長に渡しておこうと校長室に向かった。 ……だが、いざ校長室について入室すると、その中にいた人物に驚いた。
「クロノス先生?」
「にょ? ……あ、武藤先生! あなた! 遅刻も遅刻、大遅刻なノーネ! 新学期はとっくに始まっているノーネ!」
「す、すみません。今日はそのことを校長に話しに来たんですけど・・・?」
私が頭を下げてからそう言うと、途端にクロノス先生は機嫌を直した。
「ふふふのふーん。なら早速そのお話とヤーラ を、この私、クロノス・デ・メディチ校長にお話しするといいノーネ!」
「・・・はい?」
自慢げに胸を張ってクロノス先生が言った言葉に、私は思いっきり疑問符を浮かべるしかなかった。 クロノス先生は実技指導の最高責任者である。別に校長じゃないはずです。 そんな風に今の発言について考えていると、ク ロノス先生の横……の下のほうから聞き慣れない声が耳に入ってきた。
「り・ん・じ・校長なのでアール。忘れてはダメなのでアール、クロノス臨時」
「ぐぐぐ、細かいことを気にしちゃいけないノーネ!ナポレオン教頭」
クロノス先生がその指摘を受けて歯ぎしりをする。 そして指摘した人物を見て、私は内心で「(へ?小さい)」と思った頬肉が見事にたるんだぽっちゃりとした男。妙に派手な貴族風の礼服に身を包んだナポレオン教頭(本当に教頭先生なの?)と疑問。そんなナポレオン教頭は、クロノス先生に向けていた顔を今度はこちらに向け、威圧するようにじろりと睨んできた。……背の関係で、 あまり怖くはなかったが。(怒ったマナねぇと、ペガサスさんの方が凄く怖い。あれは、地獄をみる。本当にみる。大事なことなので2回目言いました)
「まったく、オベリスクブルーの生徒ともあろう者が、遅刻とは……嘆かわしいのでアール。勉学に対する意欲に欠けていては、高貴なブルーの制服が泣くのでアール」
やれやれ、とあからさまにこちらを見下す態度に、思わずムッとする。 それは悪かったですよ!これでも私は、社会人(仮)!学生でもあるんですよ!
「ナポレオン教頭。武藤先生は真面目な生徒であり、本校の先生でスーノ。それに、武藤先生はI2社で働いているのでスーノ!それにとても忙しいノーネ!」
「なんと! それは凄いのでアール!」
だが、クロノス先生の話を聞いて一転。見下す態度はこちらにおもねる態度に様変わりした。ニ コニコと笑って手まですり合わせている。 な、なんてわかりやすい人だ。ここまであからさまだと、怒るより先に呆れがきましたね。
それよりもとりあえず、用事を済ませてしまいたい。そう判断した私は、懐から取り出した紙をクロノス先生(校長?)に手渡した。
「先生、これで一応公欠扱いにしてもらえるはずですけど……」
「どれどーれ? ……な、なな、I2社が発行した 遅延証明書でスッテ!? しかもペガサス社長直々の サインまであるノーネ!」
「ほ、ホントでアールか!?」
クロノス先生の手元を、椅子によじ登って覗き込むナポレオン教頭。そしてその文面を確認し、 クロノス先生同様に驚きの声を上げた。 さすが師匠。ペガサスさんの名前一つでここまで大きな反応が返ってくると、改めてその存在の凄さが確認できるな。(生みの親だしね!)
私はそんなことを思いつつ、言葉を続けた。
「ちょっと、I2社の方で仕事をしていまして。明日から授業には参加しますので」 (大会のことは言わなかった)
「むむ……証明書は本物なノーネ。ペガサス会長の許可があるならこちらに否はないノーネ。ここ数日の欠席は公欠としまスーノ」
「ありがとうございます、クロノス先生。…… えーっと、あー、ナポレオン教頭も。それじゃ、 失礼します!」
私は頭を下げて踵を返す。 その後、背後から小声で……
「……いま明らかに我輩の名前を忘れていたのでアール!」
「やはーり、校長と教頭の差なノーネ!」
「臨時、を忘れちゃダメなのでアール!」
「細かいことを気にしているとハゲるノーネ。 あ、もう遅かったノーネ」
「うるさいのでアール!」
と、そんな言い合いがされていたが、私はこの時、校長室を出たため、その後にどんな会話が続いたのかは知らない。 ともあれ、どうやら鮫島校長はいま学園にいな いらしい。じゃなければ、臨時なんてものを置いておくはずがない。どこに何をしに行っているかは知らないが、あの二人を見ていると、早く戻ってきてほしいものだ。
「また、嵐の予感ですね……マハード」
「そうですね……ともあれ優花殿。レッド寮に行かなくては?久し振りの帰国でありまし」
「そうだね。……マナねぇは、しばらくの間……ガール達と、お茶会やら、ショッピングやらの休暇中だし」
「はい。なので……私がお供ですよ」
「改めてよろしくマハード」
「此方こそ」
マハードと、共にレッド寮へ……マナねぇは、ガール達
と共に遊びこと精霊界にいっている。勉強や遊びね。たまには、休みをあげなくちゃね……。うん。
【レッド寮】
さて、そういうわけでレッドの寮に向かった私とマハードだが、そこで驚くべき光景を見ることになった。 レッド寮の前、そこで話し込んでいるのは馴染み深い仲間たち。十代、翔君、明日香さん、サンダー君、三沢さん、吹雪さん。
そして……そこに混じって談笑している一人の小さな女の子。私は、テクテクとあるき
「皆ー!お久しぶりです!」
「優花ちゃん!久し振りだね!」
と、吹雪さん。本当に久しぶりだ。
「お久しぶりです!吹雪さん!それに皆も!!」
「お!優花!!久しぶりだな!」
「はい!えっと……誰?
「早乙女レイです!」
早乙女レイ……あれ?どこかで・・・・ポンと、手を叩き
「あの時の?!」
「はい!!お久しぶりです!」
「うん!そうだね。」
詳しく話を聞くと、飛び級してきたらしい
後、私がいない間のことも聞いた。
サンダー君が、昇格をかけてデュエルしたこととか……
「この寮が好きなのですね」
「バッ、違いますよ!優花さん!!」
コロコロと笑った。
「ところで、優花さん。知っているか、十代があのエ ド・フェニックスと対戦したというのを」
「エド、エド・フェニックス? ……(あぁ、あの人ですか・・・元気にしていればよいのですが……)」
皇帝さんの試合をチェックしている時に、そんな名前を見かけた気がする。
「(試合するんだ~)」としか、思ってない。
先の言葉に三沢さんが頷いていた。
「そうだ。そして十代は勝ったんだが……」
歯切れが悪そうに三沢が口ごもる。 何かあったのかと思うが、その先の言葉を三沢の口から聞くことはなかった。なぜなら、三沢の肩に手を置き、代わりに十代が私の前に出てきたからだ。
「そっからは俺が言うぜ。まったく、まいっちまったよ」
そんなふうに溜め息交じりの言葉から始まり、 十代はその時の様子を私に話して聞かせてくれるのだった。
「適当に買った8パックで作ったデッキですか?」
「そうなんだよ。それで40枚のデッキ作って俺と戦ったんだぜ。なのに俺結構ピンチになっちゃってさぁ。ホント自信なくしそうだったぜ」
その時のことを思い出しているのか、十代は悔しそうな顔をする。
「……そりゃあ、そうですよ。何だってエドはプロ。ただで、自分の掌を見せるわけにもいきませんしね……エドらしい。良かったのでは?楽しみが増えて・・・
ん?なら、エドはこの学園に、通う?!通うのですか?!」
「そうだけど?」
と、明日香さん。
「・・・・問題がなければいいのですが((ボソッ」
そう呟く。
新学期は、始まったばかり……さて、新しい1年の始まりですよ!優花ちゃん!
「所で……亮とはどこまでいったんだい?」
「えっ?」
と、吹雪さん。
顔を赤くし、その場を逃げる優花だか……すぐに捕まる。レイは、ビックリしてるけど……
この話で持ちきりだったと。