どうも、おむです。
sezonartgallery.com
ついに明日(2016/11/03)からキングコング西野さんの個展『えんとつ町のプペル展』が東京・表参道「SEZON ART GALLERY」にて開催されます。
『えんとつ町のプペル』とは?
『えんとつ町のプペル』とはキングコングの西野さんによって描かれた絵本です。この絵本、実はとてつもなくすごいです。これまでに類を見ないほどの勢いで、アマゾン絵本ランキングで堂々の1位を獲得し、つい先日には売り上げ部数が100万部を突破しました。そんな『えんとつ町のプペル』をテーマにした個展が明日から東京で開催されるとのことで紹介していきたいと思います。
えんとつ町のプペル
おもしろ絵本作家の西野亮廣さんが手がけた『えんとつ町のプペル』とは一体どうのような作品なのか?
序文
4000メートルの崖にかこまれ、そとの世界を知らない町がありました。
町はえんとつだらけ。
そこかしこから煙があがり、あたまのうえはモックモク。
朝から晩までモックモク。
えんとつの町に住 むひとは、くろい煙にとじこめられて、
あおい空をしりません。
かがやく星をしりません。
町はいま、ハロウィンまつりのまっただなか。
魔よけの煙もくわわって、いつもいじょうにモックモク。
あるとき、
夜空をかける配達屋さんが、煙をすってせきこんで、
配達中の心臓を、うっかりおとしてしまいました。
さすがに視界はこのわるさ、どこにおちたかわかりません。
配達屋さんはさっさとあきらめ、夜のむこうへスタコラサッサ。
ドクドクドクドクドックドク。
えんとつの町のかたすみで、あの心臓が鳴っています。
『えんとつ町のプペル』は4年半という長い長い時間と多くの人の力によって作り上げられた超大作絵本です。これまで絵本やビジネス本など数々の書籍を出版した西野さんですが、本人にとっても今回の作品にかける思いはかなり大きいそう。実は西野さん、自身のオフィシャルブログにてこんな発言をしています。
「この一冊の絵本で世界の景色を変える」
「ウォルト・ディズニーを倒す!」
何も実績のない人間がこのようなことを豪語すると「ははっ」という某ネズミの声がどこからか聞こえてきそうですね。しかし、西野さんと『えんとつ町のプペル』は違います。当初の目標であった「100万部突破」を既に達成し、世界初の「分業制の絵本」を完成させ、明日にはクラウドファンディングで集めた資金を元に無料で『えんとつ町のプペル展』を開催するというとんでもない実績を積み上げています。一体彼の才能はどこまで行くのか。
細密描写により描かれた繊細なデザイン
ここまできたら皆さんも気になっていますよね?それでは『えんとつ町のプペル』のイラストを少しだけ紹介したいと思います。
町のモデルは渋谷。物語の季節はハロウィンだそう。今の季節にピッタリです。そして主人公プペルはなんとなんとゴミ人間。つい先日のハロウィン騒ぎで渋谷の街が数日にしてゴミだらけになりました。すごくタイムリーですね。まるで、すべてをここに合わせてきたかのよう。。。
こちらは僕の一番のお気に入り作品。光と闇のコントラストがなんとも言えない幻想的な色合いを醸し出しています。『えんとつ町のプペル』は細密描写という技法で描かれていて、名前の通り細かなところのデザインまで丁寧に描かれています。気の遠くなるような時間と西野さんと制作スタッフのとてつもない集中力がこの作品に注がれているのが伝わってきます。
キングコング西野さんについて
にしのあきひろ(西野亮廣)
1980年7月3日生まれ。お笑いコンビ「キングコング」で有名な西野さんですが、現在は自身の芸術の才能を活かし、おもしろ絵本作家として活動しています。著書には絵本『Dr.インクの星空キネマ』『オルゴールワールド』『ジップ&キャンディ ロボットたちのクリスマス』、小説『グッド・コマーシャル』、ほりえもんもオススメするビジネス書『魔法のコンパス』、そして今作『えんとつ町のプペル』があります。
西野さんのブログはこちら。
えんとつ町は煙突だらけ。
そこかしこから煙が上がり、
頭の上はモックモク。
朝から晩まで、黒い煙でモックモク。
えんとつ町に住む人は、
青い空を知りやしない。
輝く星を知りやしない。
ある日。
夜空を駆ける配達屋さんが、
えんとつ町の煙を吸って、ゴッホゴホ。
咳き込んだ拍子に、配達中の心臓をウッカリ落としてしまいます。
さすがに視界はこの悪さ。
配達屋さんはとっくに諦め、夜空の向こうへスタコラサッサ。
ドクドクドクドク、ドックドク。
えんとつ町の片隅で、あの心臓が鳴っています。
煙の中から降ってきた心臓は、えんとつ町のゴミ山へ。
そこで脈打つ心臓に、ゴミがあれこれくっついて、ついに生まれたゴミ人間。
とっても臭いゴミ人間。
とっても汚いゴミ人間…
絵本『えんとつ町のプペル』は、空を知らない町に生まれたゴミ人間の物語。
ゴミ人間は、町でただ一人の《空を信じる少年》に出会い、その日から町を覆う黒い煙のその先を見ようとします。
町の人達は「臭い、汚い!」の大合唱。
ゴミ人間を見た目だけで判断し、
噂だけで判断し、そして外にハジキます。
『えんとつ町』は、現代社会。
夢を語れば笑われて、
行動すれば叩かれる。
「お前も諦めろよ」という言葉は、「空気を読めよ」という、まるで正しいような言葉に姿を変え、黒い煙にその先に行こうとする者を、圧倒的な数で袋叩きにする。
僕からあなたへのメッセージは、『えんとつ町のプペル』に出てくる空を信じた少年の父親の言葉そのまま。
「他の誰も見ていなくてもいい。
黒い煙のその先に、
お前が光を見たのなら、
行動しろ。思いしれ。
そして、常識に屈するな。
お前がその目で見たものが真実だ。
あの日、あの時、あの光を見た自分を信じろ。
信じぬくんだ。たとえ一人になっても」
表参道「SEZON ART GALLERY」にて『えんとつ町のプペル展』開催!!
2016/11/03〜2016/11/30の期間、東京表参道にある「SEZON ART GALLERY 1F」にて『えんとつ町のプペル展』が開催されます。「SEZON ART GALLERY」はセゾン現代美術館が「芸術の日常性」をテーマに設立したアートスペースで、多くのアーティストによる作品や展示・販売を行うギャラリー、対話を楽しみながら想像力を膨らませる目的で作られたカフェコーナーなどがある独特な空間です。
この度SEZON ART GALLERY(セゾンアートギャラリー)では、 おもしろ絵本作家・キングコング西野亮廣氏による『えんとつ町のプペル展』を開催いたします。 完全分業制やクラウドファンディングなどのアプローチで制作に4年半を費やした絵本、そして細密描写を得意とする西野亮廣氏の細部までこだわった原画の魅力を伝えるため、60cm×60cmという大きなサイズに引き伸ばした「光る絵」を展示、販売いたします。また、本展では「えんとつ町のプペル」の世界に迷い込んだかのようなツギハギのトタン壁や、絵がより際立つように室内を暗くした空間演出にまでこだわった絵本の世界をご覧ください。
http://sezonartgallery.com/exhibition/akihiro_nishino-exhibition/
営業は11:00からで、混雑時は10:45頃から整理券が配布される予定です。「早く見たい!」という方は営業時間より1時間ほど早めに現地に到着しておくことをお勧めします。
まとめ
前々から楽しみにしていた『えんとつ町のプペル展』ですが、クラウドファンディングを行い、たくさんの人の協力を得たことで、その勢いはさらに増している気がします。明日の開催が楽しみ楽しみで仕方ないです。ぼくは高校生の時に、上野にある国立西洋美術館に訪れた時、「クロード・モネ」という画家の作品に心を奪われました。モネの作品について深く知っていたわけでもないし、美術館に行ったのもほんの些細な興味からでした。しかし、アートは人を魅了します。それは絵本も同様です。ただの絵本かもしれません。されど、絵本なのです。絵本も芸術のひとつです。この『えんとつ町のプペル展』が大成功し、たくさんの人の心に届くことをファンとして願っています。皆さんも時間があれば、ぜひ『えんとつ町のプペル展』の世界に訪れてみてください。
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