首相 スー・チー氏と会談 官民挙げ新政権支援の考え伝える

首相 スー・チー氏と会談 官民挙げ新政権支援の考え伝える
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安倍総理大臣は、2日夜、日本を訪れているミャンマーのアウン・サン・スー・チー国家顧問と会談し、官民を挙げて新しい政権を支援する考えを伝えたのに対し、スー・チー氏は「日本は、引き続き信頼できるパートナーとして、一緒に歩んでくれると信じている」と述べました。
ミャンマーの政権を事実上率いているアウン・サン・スー・チー国家顧問は、政権発足後初めて日本を訪れていて、安倍総理大臣との会談が、午後6時ごろから東京・港区の迎賓館で行われていました。

冒頭、安倍総理大臣は「ミャンマーが、自由、民主主義、人権、そして法の支配といった、基本的で普遍的な価値の下、国づくりを進めていることに、改めて敬意を表したい。日本は、ミャンマーの友人として、官民を挙げて新政権を支援していきたい」と述べました。

これに対し、スー・チー氏は「われわれは、歴史的な新しいページを刻んでおり、日本は、引き続き信頼できるパートナーとして、一緒に歩んでくれると信じている。これまでの日本の支援は、新たに構築する平和と安定に資する支援だと理解している」と述べました。

会談で、安倍総理大臣は、経済協力を加速させ、日本企業の投資を促す環境整備やミャンマー国内での人材育成などに取り組むこと、それに少数民族各派の武装勢力との内戦が続いていたミャンマーの治安の安定化に向け支援することなどを伝えるものと見られます。

また、安倍総理大臣は、ミャンマーが北朝鮮と国交があることから、今回の会談を通じて、ミャンマーとの連携を深め、北朝鮮による拉致、核、ミサイルの問題の解決につなげたい考えです。