【巨人】新戦力出てこい！参加２８人中、３０代は杉内だけのフレッシュ秋季キャンプ

　由伸巨人が、チーム力アップに向け、若手を大抜てきした。５日から行う秋季宮崎キャンプの参加２８選手を１日に発表し、うち９人が育成選手、３０代は杉内だけという超フレッシュな顔ぶれとなった。今季は広島に１７・５ゲーム差をつけられて２位。新戦力の台頭は重要課題で、指揮官は「戦力になる選手がいれば」とアピール合戦を求めた。

　メンバーの中には、可能性を秘めた育成選手がズラリと並ぶ。投手では最速１５３キロ右腕の篠原、ソリマンに高卒左腕の橋本篤。野手では俊足の高橋洸、右の強打者として坂口、青山らが名を連ねた。藤村、鬼屋敷、小山ら１軍経験のある選手をＧ球場に残留させ、計９人の育成選手を選んだ由伸監督は「育成のままでは（１軍で）使えない。（支配下に）上げられる選手がいれば２軍の選手も危機感を持つ」と相乗効果に期待した。

　昨年の秋季キャンプには主力選手が多数、参加。内海、長野、亀井ら３０代の選手が８選手いたが、今年は股関節の手術から復帰を目指し、暖かい場所で投げ込みを行う目的で参加する杉内１人だけだ。「昨年は監督になってすぐだったし、もう一つ、という主力が多かったから」と由伸監督。原石発掘へ、参加選手の平均年齢は昨年の２５・５歳から２４・３歳に若返った。

　宮崎では約２週間、猛練習を課す。朝から晩まで野球漬けで、徹底的に若い選手を鍛える方針だ。村田ヘッドコーチは「若い選手の台頭が一番。何とか１人でも出てきてくれればいい。育成選手とかは関係ない。全員、横一線で見る」と予告した。春の１軍キャンプ切符を目指す若手が集結し、例年以上に活気のある秋のキャンプになりそうだ。（片岡　優帆）