運転中は『ポケモンGO』操作不可に 一宮市が要請へ

運転中は『ポケモンGO』操作不可に 一宮市が要請へ
愛知県一宮市で、小学生がトラックにはねられて死亡した事故で、逮捕された男が警察の調べに対し、「スマートフォン向けのゲームアプリ『ポケモンGO』をしていた」と供述していることを受けて、一宮市は、ゲームの運営会社に運転中は一切の操作をできなくするよう要請することを決めました。
先月26日、一宮市で小学4年生の則竹敬太さん(9)がトラックにはねられて死亡した事故で、逮捕された会社員、川合信右容疑者(36)は調べに対し、「『ポケモンGO』をしていて、前を見ていなかった」と供述していることが警察への取材でわかっています。

この事故を受けて、一宮市はゲームの運営会社に対し、運転中は一切の操作をできなくするようシステムの変更を要請することを決めました。「ポケモンGO」は、運転中の操作を制限するため、スマートフォンが一定以上の速さで移動していると操作できなくなるようになっていますが、「私は運転者ではありません」という表示をタッチすると、操作が可能になります。

一宮市は4日にも、運営会社に要請書を送ることにしています。一宮市の中野正康市長は「このたびの事故で将来ある子どもの命が失われ胸が痛みます。すべての『ながら運転』がなくなり、二度とこのような事故が起こらないことを願っています」とコメントしています。

遺族「迅速な対応 ありがたい」

亡くなった則竹敬太さんの父親の崇智さんは「迅速な対応を取ってもらえてありがたい。歩く速度を超えたら一切操作できないようにする規制は必要で、ゲームに限らず、運転中のスマートフォンの操作そのものが危険で、凶器になり得るということをしっかり認識してほしい」と話していました。