【レスリング】沙保里「えっ副学長!?って感じ」至学館大「1」並びに辞令

2016年11月2日6時0分  スポーツ報知
  • 至学館大の副学長に就任した吉田(中)は、谷岡学長(左)、栄監督に祝福された

 至学館大は1日、OGのリオ五輪レスリング女子53キロ級銀メダリストの吉田沙保里(34)が副学長に就任することを発表した。創立111周年の同大学は、11月1日午前11時1分の1並びに辞令を交付。現役選手の副学長就任は極めて異例で、愛知・大府市の大学内で会見を行った吉田は「『えっ、副学長!?』って感じ。頑張ろうと思う」とやる気を見せた。同大学に副学長は既に2人いるため、吉田は3人目。学生の模範となり、広告塔などの役割を担う。

 副学長室と名刺を用意され、取材後には報道陣に配って回った。会見に同席した同大学レスリング部の栄和人監督(56)は「教え子が私を超えて副学長になったので複雑な思い。何て呼んだらいいのか…」と“上司”を前に戸惑いを隠せず。それでも、結婚話になると「また遠ざかったんじゃないの?」と笑いを誘い、吉田は「今すぐにでもしたい」と変わらぬ姿勢を示した。

 04年アテネ五輪の頃からラブコールを送っていた谷岡郁子学長(62)は「タックルしたり、走り回って真剣な姿を見せるのもいい」と新スタイルの副学長を希望。卒業式などの学内行事に参加する可能性もあるという。「『常に最初から最後まで全力でやる』とか、自分のやってきたことを伝えられたら」と吉田。“霊長類最強の副学長”として職務を全うする。(浜田 洋平)

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