時々、頭痛や倦怠感を感じるという方はいませんか?
それらの症状が、水分補給すると改善するとしたら、原因は脱水かもしれません。
脱水は、小児や高齢者だけでなく、成人でも起こる場合があります。
ここでは、脱水の症状、脱水への対処方法をご紹介します。
―脱水症状とは―
脱水の症状は、喉の渇きから始まります。
喉の渇きが感じられた時に、タイミングよく体内で不足しているだけの水分が摂取されれば、脱水が解消されます。
ですが、何らかの理由で、喉の渇きがあった時に対処されなかった場合、脱水の他の症状が感じられるようになります。
他の症状には、頭痛、倦怠感、筋肉痛、肌の乾燥、トイレ回数の減少(排尿回数の減少)です。
これらの症状は、同時に生じたり、全てが必ずしも生じるわけではなく、脱水の重症度にも影響されます。
このように、脱水は、口の中だけで感じるものではありません、体全体で感じられてきます。
また、脱水を起こしやすいのは、子どもや高齢の方といわれていますが、体が比較的丈夫な成人男性、成人女性でも脱水になる場合があります。
―脱水になりやすい状況―
では、どういう場合に、脱水になりやすいのでしょうか?
脱水になりやすい状況を考える際のポイントは2つあります。
1つ目には、十分な水分補給ができていないこと。
2つ目には、体内から水分が過剰に排出されていることです。
1つ目のポイント、つまり十分な水分が補給ができていない状況が脱水になりやすい状況です。
たとえば、食事以外の場面で、水分補給していない場合や、喉の渇きが感じた時でも水分補給をしていない場合です。
小児であれば、食事や水分摂取を自分でできないために、脱水になりやすいとされています。
成人であれば、スポーツに熱中するあまり、または仕事に熱中するあまり、水分補給を怠っている場合があてはまるでしょう。
また、2つ目のポイント、つまり体内から水分が過剰に排出されている状況が脱水になりやすい状況です。
たとえば、晴れた日に、屋外で活動して多量に発汗している場合や、下痢、嘔吐などからだの不調から体の水分が排出されている場合です。
通常であれば、体内から水分が排出されれば、水分摂取が必要なことは喉の渇きによってわかるのですが、水分補給が排出された水分量にみたしていない場合があてはまるでしょう。
―脱水の対処―
脱水の対処は、原因がはっきりしていることから、簡単です。
水分を摂取することです。
2つ目のポイントにあてはまる脱水の状況であれば、スポーツドリンクなど、電解質を含んだ水分補給をすることが望ましいです。
これらの対処によって、一時的な脱水症状を緩和することができます。
他に、もし頭痛や倦怠感、筋肉痛が生じている場合は、体の休養も大切です。
しかし、実際に脱水になった時の対処だけでなく、未然に脱水を防ぐことも重要です。
脱水を未然に防げれば、脱水症状による体の不調を体験しなくても済みます。
未然に防ぐ方法としては、こまめに水分摂取すること、そして、水分補給しやすい環境作りをすることです。
水分は一度に多量の水分を摂取するよりも、こまめに少量ずつ摂取するほうが体に大きな負担はかかりません。
また、喉が渇いた時、タイミングよく水分補給するために、水分補給しやすい環境が役に立ちます。
―まとめ―
このように、脱水が起こると、喉の渇き以外にも体全体で症状が出てくることがあります。
これらは、体のSOSサインだと考えて、水分補給し、体を休ませましょう。
脱水は、適切に十分な水分補給できれば、未然に防ぐことができます。
普段の生活から、こまめに水分補給をして脱水にならないように気をつけましょう。