2016年11月01日

ワールドトリガーは葦原大介が週刊少年ジャンプで連載中の少年漫画だ。異世界からの侵略者ネイバーと防衛組織ネイバーの戦いを描くSFアクションだが、ジャンプ連載の漫画には珍しく、戦略的な駆け引きを含む団体戦を上手く描いている。『遅効性SF』というキャッチフレーズが示すように、読み込むほどに徐々に面白さが分かってくる漫画であり、筆者が最近最も楽しみにしている作品である。ちょうど11月2日まで1巻から4巻がAmazonでKindle版が無料なので未読の方は是非読んでみてもらいたい。

団体戦をメインに描くワールドトリガーでは敵味方に大量の登場人物が存在し、その全てに個別の設定が用意されている。ワールドトリガー オフィシャルデータブック BORDER BRIEFING FILEではそれぞれの戦闘能力データが公開されており、漫画と合わせて読むと非常に興味深い。信長の野望のパラメータブックを見ているだけで何時間でも飽きない人とか、ハマること請け合いだ。

データは検索したり比較したりすることに意味があるので、ワールドトリガー オフィシャルデータブック BORDER BRIEFING FILEにおけるデータに基づき、いつものように可視化してみた。ここで引用しているのは基本的な名称と数値データだけであり、詳細は漫画本編とBBFを確認してもらいたい。というか買おう。

戦闘要員ランキング




まずは戦闘要員ランキングである。ランキングに使うパラメータは[トリオン]-[攻撃]-[防御・支援]-[機動]-[技術]-[射程]-[指揮]-[特殊戦術]およびそれらを合計した[TOTAL]から、右上のプルダウンメニューで選択可能だ。ランキングに入れるメンバーは所属/クラス/トリガー種別/ポジションによりフィルタすることができ、例えばある特定のポジション内における順位を確認することが可能だ。なお、現時点でパラメータが公開されていないものについては便宜上0としている。今後公開されれば更新したい。

ネイバーを緑、ボーダーをクラス別に青色で示しているが、基本的には黒トリガー、角トリガーをもつネイバーのほうが個の力では圧倒している状況だ。いつの間にか犬の散歩をしていたレギンでさえ、那須隊長と同等とか基本的に優秀なのである。

ちなみに、ワールドトリガーはバトル系の少年漫画では珍しく主人公が激弱という特徴を有する。主人公(の一人)である三雲修はTOTALスコアが32、全体の80位とパラメータが判明している中で下から3番目の強さである。そんな非力な彼が作戦と仲間との協力によって戦局を打開していく様は読んでいて痛快だ。

オペレータランキング




次に上げるのは戦闘を支援するオペレータランキングだ。現時点では登場するオペレータは全てボーダー所属である。パラメータは戦闘要員とは異なり、[機器操作]-[情報分析]-[並列処理]-[戦術]-[指揮]の5つである。BBFにはこれに加えて[トリオン]のデータも記載されているが、TOTAL値には加算されていないようなので、ここでは外してある。基本的な操作は先と同様だ。

ボーダー隊別パラメータ




次にボーダーのA級9隊、B級21隊の所属メンバのTOTALスコアを比較してみた。各隊の隊長は黄色で示し、隊員は青色で示している。順位は変動するが本エントリの公開時点ではBBF内の順位に依った。今後順位に変動があれば更新するかもしれない。ここでも三雲修の弱さが際立つが(なんとオペレータの宇佐美より低い)、トリオンモンスターである雨取千佳の高スペックも目を引く。パラメータに[技術]と[射程]が入っているため、スナイパー(SN)の数字が高くなりがちだが、主人公たちの現状のライバルであるB級では元A級の東、スナイパーだけで構成される荒船隊が際立つ。

ボーダー隊別戦力比較


WORLDTRIGGERs

残念ながらblogに埋め込むには横幅が足りなかったので別ページへのリンクとなるが、各隊の所属メンバー単位、任意のパラメータで比較するVizも作成した。画像をクリックすると遷移するのでPCなどFullHD以上の解像度で確認してもらいたい(横1800)。先のVizよりも全体を一覧できて他との比較がしやすいだろう。左上部のプルダウンメニューで比較指標を変更できるので、例えば、[トリオン]指標で見れば、満月のように空高く輝く雨取千佳を見ることができる。また、上部のポジションの凡例をクリックすれば、当該ポジションのみハイライトされるので、例えばアタッカー(AT)のみを抽出して比較するということも容易だ。

以上、作品を楽しむための助けとなれば幸いだ。

lunarmodule7 at 23:37│Comments(0)TrackBack(0)

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