銀行関係者は「あとで調査したところ、この手口で現金をだまし取っていたのは南橋容疑者だけだった。よほど手続きに精通していなければ、見付からないシステム上のバグだった」と指摘する。
南橋容疑者が会社から抜き取った11億円は、どこに消えたのか。
捜査関係者は「若い愛人に1億円のマンションを買い与えたり、バッグなどを買ってあげたり。自分の飲食代やFXなどの投資でも穴を相当あけたようだ」と話す。
一方で、「堅実」な使い方もしていた。捜査関係者によると、そもそも3億円の現金は丸々自宅で見つかり、預金口座にも2億円余りが見つかっている。使い切れていなかったのだ。
さらには、家のローンに加えて子供の教育費などにも充当していた。
南橋容疑者は既に離婚しているが、子供はまだ20代。同行関係者は「南橋容疑者は非常に子供思い。教育費を払うとともに、子供にだけは今回の事件の影響が最小限になるよう配慮をしていたようだ」と話す。
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