英紙が、日本の人気アイドルグループ「欅坂46」の衣装がナチス・ドイツの制服に似ていると日本のソーシャルメディアで批判されていると報道したことを受け、米ユダヤ系人権団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」(本部・ロサンゼルス)は10月31日付で、所属レコード会社のソニー・ミュージックレーベルズとプロデューサーの秋元康氏に対して、謝罪を求める声明を発表した。
同社の親会社ソニー・ミュージックエンタテインメントは1日、「ご不快な思いをさせ心よりおわび申し上げます」との謝罪文をウェブ上で表明。秋元氏も「プロデューサーとして監督不行き届きだった」とウェブ上で謝罪した。英大衆紙デーリー・ミラーの10月25日付電子版などが、衣装がナチスの親衛隊に酷似し、日本国内で批判されていると報じた。
同センターは、欧州などでナチスを肯定する極右ネオナチ思想が台頭する中、「グループにそのような意図はなかったとしても、若者に誤ったメッセージを与える」と非難している。【高本耕太、ロンドン矢野純一】