2016-11-01

http://anond.hatelabo.jp/20161031204638

合衆国宇宙開発関連部局人間が、非公式我が国の外洋沖合に軌道エレベーターを設置したいと打診してきたのだが、予定地は本来理想とされる赤道周辺から緯度が外れ過ぎていてケーブル強度と張力関係から底部を地上に固定することが難しいため、下端が空中に浮かんだ極超音速スカイフック構造採用する計画になっている。

軌道エレベーター本来、地上と軌道上との移動コストを縮めるためのものなのに、外洋の、しか大気圏よりも高い位置に地上側ステーションを設置する超音速スカイフックでは経済効果が見込めず、我が国としては反対の意思を伝えたのだが、彼の国の機関聞く耳をもたず、我が国政府の頭越しに国内の某旧財閥企業と直接交渉を進めている。

日銀経団連など経済界の主だった面々もはじめは反対していたのだが、某旧財閥企業提示したエレベーター外郭施設建設・整備による経済効果の試算がひどく気に入ったらしく、今ではエレベーターの話ばかりしている。

地上側ステーションを空中に建設した場合、地上からステーションまで別途ロケット等での輸送必要なので、運用費用普通軌道エレベーターに比べて多く掛かるし、そもそもロケット軌道まで上がればいいじゃないかと思っている。

ロケットなら打ち上げも再突入任意の地点で可能なため輸送量拡大も余裕であるが、軌道エレベーターペイロードにも限界があるため将来的な苦しさがある。

最近は大量輸送に向いている設計提案されているが、まだまだ実用面でのハードルは高い)

このままでは我が国次世代宇宙開発計画から蚊帳の外に置かれてしまいそうで、不安ばかりが募る。

トラックバック - http://anond.hatelabo.jp/20161101222200

記事への反応(ブックマークコメント)