最近の日経平均の動き ―― 《カナル24》は語る (当日分) |
目次へ.. 注目株のグラフ.. 中勢モデル波動.. 製品紹介 《カナル24》の条件表No.20「平均線と順位相関」を使って日経平均の動きをウォッチします。向こう10日くらいの動きをターゲットにしています。 (2016.11. 1) TOPIX 1393P(+0) 日経平均 17442円(+17) 19.0億株 (2兆1094億円) 昨日の海外株は (1)中国上海 -0.12% (2)英FT100 -0.60% (3)独DAX -0.29% (4)仏CAC -0.86% (5)NYダウ -0.10% (6)ナスダック -0.02% WTI原油は46ドル台へ下落。米国長期金利は1.828%(-0.023)へ低下し、円レートは104.79円と少し円高。 日銀の政策決定会合は、金融政策は現状維持と決定。インフレ率の2%超えは2017年中から2018年へと先ずらす。 黒田日銀体制ができてから、2年間で2%のインフレ率を目指すとして、大量の国債を買い、ETFを買い、マイナス金利まで採用しましたが、成果は得られなかった。ここへきて日銀は性急なインフレ率のアップを諦めた感じです。 なにしろ世界中が低金利にして投資を促進ようとし、自国通貨の下落政策をとっているので、日銀だけがフリーハンドではありません。 2013年の黒田総裁就任当時は米欧に円安は許されていましたが、中国がこけ、EUの信用不安が発生し、原油が暴落し、英国のEU離脱があるといった状況にあっては日銀の金融政策だけではデフレの完全な脱却は難しい。 日経平均は小安く寄り付いたが、日銀の金融政策が変化するかもの注目も一部ではあって、日中の値幅 は130円ほどに拡大する。一時は-85円安まで下落したものの、後場に日銀のETF買い(707億円)が入って+17円で引ける。 しかし1日の値幅が130円程度では誰もデイトレで利益することはできません。少なくとも150円くらいの変動がないとデイトレはできません。 この5か月間の1日の値幅が150円以上あった日数は次の通りです。
日銀のETF買いによって株価の変動が狭められたのが、日中値幅の縮小の最大の要因でしょう。その結果次表のように10月の《リアル24》Ver.6の10月のデイトレの結果は-125円のマイナスになりました。1回ごとの損益額を見ると±50円未満のものが13回、±100円未満のものが18回あります。これでは到底利益をだすことはできません。日銀のETF買いは株式相場を殺そうとしています。
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