避難者10万人規模の恐れ イタリア地震、余震に警戒
更新 sty1610310005イタリア中部ノルチャ近郊で30日に起きたマグニチュード(M)6・6の地震で、政府当局は避難者が最大10万人規模になる恐れがあるとの見方を示した。同国主要紙レプブリカなどが報じた。被災地周辺では余震とみられる揺れも続き、住民らの間に不安が広がっている。
イタリア中部では8月24日に起きたM6・2の後も余震が頻発し、今月26日にもM5以上の地震が連続して発生。専門家らは一連の地震の関連性を指摘した上で、イタリア半島を縦断するアペニン山脈沿いで地震活動が活発化しており、今後も大きな地震への警戒が必要としている。
8月以降相次ぐ地震で、被災地周辺では建物や道路などの耐震強度が落ちているとみられる。1979年、97年に大きな地震に見舞われたノルチャでは住宅などの耐震化を進め、8月の地震では被害が軽微だったが、今回の地震では大聖堂が崩れ落ちるなど多くの建物に被害が出た。
今回の地震では、31日までに死者は確認されていない。(共同)