「遠隔診療」の診療報酬 対面と同水準を検討 経産省

「遠隔診療」の診療報酬 対面と同水準を検討 経産省
医療や介護の分野にAI=人工知能などの最新技術を活用することで健康の増進につなげようと、経済産業省はインターネットを使って離れた場所でも診察できる「遠隔診療」の診療報酬を対面と同じ水準にすることで普及を図るなど具体的な制度の見直し案を取りまとめることにしています。
政府は、成長戦略でAIや、あらゆるモノをインターネットで結ぶIoTなど第4次産業革命とも呼ばれる最新の技術を医療診断や介護の現場に積極的に導入することを盛り込んでいます。

経済産業省は、こうした目標を早期に実現するため医療や介護の分野で関連する制度の見直しを進める方針です。具体的には、インターネットを活用して離れた場所にいる患者を医師が診察できる「遠隔診療」について診療報酬が対面での場合よりも低く、導入の妨げになっているという指摘が出ていることから、同じ水準にすることを検討します。

このほか介護分野でも、ロボットを活用した場合の介護報酬の水準や、人工知能を活用して要介護者に最も適した介護プランをつくることができる新たな制度などについて検討する方針です。

経済産業省は今後、関係する省庁と調整を急ぎ、具体的な制度の見直し案を取りまとめることにしています。