『Sid Meier’s Civilization VI』海外レビュー
『Sid Meier’s Civilization VI』の海外レビューです。
- ジャンル:シミュレーション
- 機種:PC
- 開発:Firaxis Games
- 販売:2K Games
・理に適い、丁寧なチュートリアルが教えてくれる新メカニック
・ゲームを良い方に一変させる区域
・中毒性のあるゲームプレー
・クリーンで魅力的なビジュアルと最高の音楽
・豊富な文明
悪い点:
・稀に馬鹿な行動をするAI
『Civilization VI』は私の新たな中毒で、これといった欠点が見当たらない。ゲームプレーへの変更はどれも新鮮な試練を提供するが、慣れた後は挑戦する価値があるものばかりだ。過去作の長所が全て詰まっているが、とにかく忙しなくなっても理解し易い鮮明なスタイルを維持している。拡張パックは必要ないと思えるほど、バニラ版が素晴らしい。とはいえ、将来が楽しみである。
・美しいビジュアルと活気づく音楽スコア
・奥深さを犠牲にせず簡略化している
・『Civilization V』よりもはるかに戦略的
・全ての新/改善フィーチャーが大当たり
悪い点:
・まだ不安定なマルチプレー
・一部のユーザーが経験するかもしれない長いロード時間
称賛を書き連ねることもできるが、知っておくべきなのはこれだけ。『Civilization VI』は歴史的ターン制ストラテジー・ゲームの最高神であるということだ。確かに技術的不具合は幾つかある。ロード時間は長めだし、マルチプレーはやはり不安定だ。しかし、そうした問題点はどれも『Civilization VI』の防具に傷をつけるほどではない。このシリーズ、歴史、政治、ターン制ゲームが好きなら、『Civilization VI』は必携だ。
グラフィック: より現実的な『V』のトーンから離れ、より誇張されたデザインを採用しているが、古いワールドマップのデザインは気に入っている
サウンド: ショーン・ビーンが見事にプレーヤーの偉業をナレーションしてくれるが、音楽は過去作の栄光には程遠い
プレー性: 帝国構築の選択肢はほぼ無限だが、可動部が多すぎるため、初心者には険しい学習曲線が待っている
エンターテイメント性: 中毒性は相変わらず。自分の帝国を作り始めたら、週末におさらばしよう
リプレー性: 高い
『Civilization VI』は非常に奥が深く、細かな改善を無数に施している。例えば、各指導者が公然、秘密の企みを持っており、これが外交交渉に影響するのだ。労働者は建設者に置き換えられ、使用は制限されるものの、都市のアップグレードを一瞬で完了させてくれる。道は交易路を確立すると自動で建設される。既に素晴らしい出来のフォーミュラに施された、こうした細かな変化はあくまで氷山の一角。そもそも傑作だったシリーズなのだから、Firaxisの最新作も歴史を変えるようなゲームではない。しかし、『Civilization VI』は優にシリーズ最高傑作だろう。
・すっかり虜になる
・重要な新メカニック
・指導者画面への改善
・増えた決断と戦略
悪い点:
・細かな部分の説明不足
・細かな不満
『Civilization VI』は、洗練と簡略化された複雑さを、信じられないレベルへと引き上げている。細かな過ちはあるものの、『Civilization VI』の新鮮なメカニックは、プレーヤーに柔軟な戦略性を強いる。あらゆる面で重要な決断が待ち受けており、ターン間のロード時間も短縮されているため、待ち時間が減ってプレー時間が増えている。より細かくなった管理や、新たな結果が待ち受ける決断など、『Civilization』がここまで魅惑的だったことはない。極めて直感的に見える、複雑で交差するシステムなど、すぐにプレーを再開するのは間違いない。まだ征服すべき世界がいくつか残っているのだから。
・追加ボーナスを加味するツリー
・テンポや意思決定に小康状態がない
・先読みを促し、無意味に感じる選択もない
悪い点:
・最初は手に余るかも
・全てを細かく説明してくれない
史上最高のターン制ストラテジーを探しているなら、本作ほど突出した作品はまず見つからないだろう。
・都市拡張がもたらす新たな戦略的機会
・外交、社会制度、研究に施された巧妙かつインパクトのある変更
・細かな変更で各勝利条件に同等のやりがいが感じられる
・一切魅力を失っていない『Civ』の土台
悪い点:
・改善されているが完璧とは言えないAI
・ユーザー体験における細かな不満
・観光といった一部要素が説明不足
『Civilization VI』には粗削りな部分もあるものの、驚異的な戦略的深みと複雑に連動する繊細さによって端へと追いやられている。プレー中に感じたストレスは、プレーを続けたいという願望によって即座に消え失せてしまうのだ。ターンごとに「あともう1ターン」を永遠に繰り返すのである。
・プレーするたびに凄まじい独創性と不確定要素を可能にした、唯一無二の深みと多様性
・驚くほど敷居が低い
・優れた演出とこれまでで最高のマルチプレー
悪い点:
・相変わらず説得力に欠けることのあるAI
・明確ではない時もあるインターフェース
取っつき易さと複雑さにおいてシリーズを進化させることに成功した素晴らしい続編で、史上最高のストラテジー・シリーズの座を維持している。
サウンド: Sogno di VolareはBaba Yetuではないが、テンションの上がる素晴らしいテーマ曲
インターフェース: UIにはいくつかの問題が散見される。1080p以上のスケーリングがいまいちで、特定の情報が見えなくなる
ボリューム: 『Civilization』なので、次回作が出るまで莫大な時間を捧げることに
『Civilization VI』は、見事なシリーズ最新作だ。Firaxisは、フランチャイズ最高のバニラ版を作り上げており、多数の指導者、最高のサウンドトラック、鋭いアート・スタイル、都市拡張といった新フィーチャーを収録している。欠けている箇所は殆どなく、この傑作にFiraxisが何を加えていくのか楽しみだ。