2016年11月01日(火)02時27分

『Sid Meier’s Civilization VI』海外レビュー

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『Sid Meier’s Civilization VI』の海外レビューです。

  • ジャンル:シミュレーション
  • 機種:PC
  • 開発:Firaxis Games
  • 販売:2K Games
10/10 TheSixthAxis
良い点:
・理に適い、丁寧なチュートリアルが教えてくれる新メカニック
・ゲームを良い方に一変させる区域
・中毒性のあるゲームプレー
・クリーンで魅力的なビジュアルと最高の音楽
・豊富な文明
悪い点:
・稀に馬鹿な行動をするAI

『Civilization VI』は私の新たな中毒で、これといった欠点が見当たらない。ゲームプレーへの変更はどれも新鮮な試練を提供するが、慣れた後は挑戦する価値があるものばかりだ。過去作の長所が全て詰まっているが、とにかく忙しなくなっても理解し易い鮮明なスタイルを維持している。拡張パックは必要ないと思えるほど、バニラ版が素晴らしい。とはいえ、将来が楽しみである。

5.0/5.0 Twinfinite
良い点:
・美しいビジュアルと活気づく音楽スコア
・奥深さを犠牲にせず簡略化している
・『Civilization V』よりもはるかに戦略的
・全ての新/改善フィーチャーが大当たり
悪い点:
・まだ不安定なマルチプレー
・一部のユーザーが経験するかもしれない長いロード時間

称賛を書き連ねることもできるが、知っておくべきなのはこれだけ。『Civilization VI』は歴史的ターン制ストラテジー・ゲームの最高神であるということだ。確かに技術的不具合は幾つかある。ロード時間は長めだし、マルチプレーはやはり不安定だ。しかし、そうした問題点はどれも『Civilization VI』の防具に傷をつけるほどではない。このシリーズ、歴史、政治、ターン制ゲームが好きなら、『Civilization VI』は必携だ。

9.5/10 Game Informer
コンセプト: ちぐはぐな探検家の集団からスタートし、世界最強の国家へと成長させる
グラフィック: より現実的な『V』のトーンから離れ、より誇張されたデザインを採用しているが、古いワールドマップのデザインは気に入っている
サウンド: ショーン・ビーンが見事にプレーヤーの偉業をナレーションしてくれるが、音楽は過去作の栄光には程遠い
プレー性: 帝国構築の選択肢はほぼ無限だが、可動部が多すぎるため、初心者には険しい学習曲線が待っている
エンターテイメント性: 中毒性は相変わらず。自分の帝国を作り始めたら、週末におさらばしよう
リプレー性: 高い

『Civilization VI』は非常に奥が深く、細かな改善を無数に施している。例えば、各指導者が公然、秘密の企みを持っており、これが外交交渉に影響するのだ。労働者は建設者に置き換えられ、使用は制限されるものの、都市のアップグレードを一瞬で完了させてくれる。道は交易路を確立すると自動で建設される。既に素晴らしい出来のフォーミュラに施された、こうした細かな変化はあくまで氷山の一角。そもそも傑作だったシリーズなのだから、Firaxisの最新作も歴史を変えるようなゲームではない。しかし、『Civilization VI』は優にシリーズ最高傑作だろう。

9.5/10 CGMagazine
Firaxisは『Civilization VI』でも好調を持続。全てのターンが重要で、全てのアプローチが有効に感じられる、ビジュアル的に目に優しいストラテジー・ゲームだ。
9.4/10 IGN
『Civilization VI』は、シリーズで最もフィーチャー満載で発売された作品として歴史に名を刻むだろう。多くのフィーチャーは過去作のものを巧みに刷新したものだが、都市拡張やカスタマイズ可能な政府、研究ブースト、指導者の計略といった独自性を盛り込んでいる。AIには改善の余地があるものの、世界征服を阻む相手として不足はない。
93/100 PC Gamer
見た目、サウンド、システムの調和が、『Civilization VI』をこれまでで最も生き生きとした、魅惑的でやりがいと手応えのある4Xに仕上げている。
92/100 COGconnected
良い点:
・すっかり虜になる
・重要な新メカニック
・指導者画面への改善
・増えた決断と戦略
悪い点:
・細かな部分の説明不足
・細かな不満

『Civilization VI』は、洗練と簡略化された複雑さを、信じられないレベルへと引き上げている。細かな過ちはあるものの、『Civilization VI』の新鮮なメカニックは、プレーヤーに柔軟な戦略性を強いる。あらゆる面で重要な決断が待ち受けており、ターン間のロード時間も短縮されているため、待ち時間が減ってプレー時間が増えている。より細かくなった管理や、新たな結果が待ち受ける決断など、『Civilization』がここまで魅惑的だったことはない。極めて直感的に見える、複雑で交差するシステムなど、すぐにプレーを再開するのは間違いない。まだ征服すべき世界がいくつか残っているのだから。

9.0/10 God is a Geek
良い点:
・追加ボーナスを加味するツリー
・テンポや意思決定に小康状態がない
・先読みを促し、無意味に感じる選択もない
悪い点:
・最初は手に余るかも
・全てを細かく説明してくれない

史上最高のターン制ストラテジーを探しているなら、本作ほど突出した作品はまず見つからないだろう。

9.0/10 GameSpot
良い点:
・都市拡張がもたらす新たな戦略的機会
・外交、社会制度、研究に施された巧妙かつインパクトのある変更
・細かな変更で各勝利条件に同等のやりがいが感じられる
・一切魅力を失っていない『Civ』の土台
悪い点:
・改善されているが完璧とは言えないAI
・ユーザー体験における細かな不満
・観光といった一部要素が説明不足

『Civilization VI』には粗削りな部分もあるものの、驚異的な戦略的深みと複雑に連動する繊細さによって端へと追いやられている。プレー中に感じたストレスは、プレーを続けたいという願望によって即座に消え失せてしまうのだ。ターンごとに「あともう1ターン」を永遠に繰り返すのである。

良い点:
・プレーするたびに凄まじい独創性と不確定要素を可能にした、唯一無二の深みと多様性
・驚くほど敷居が低い
・優れた演出とこれまでで最高のマルチプレー
悪い点:
・相変わらず説得力に欠けることのあるAI
・明確ではない時もあるインターフェース

取っつき易さと複雑さにおいてシリーズを進化させることに成功した素晴らしい続編で、史上最高のストラテジー・シリーズの座を維持している。

9.0/10 PCGamesN
文句の付けようのない完璧な出来栄えになるには、幾つかのパッチと拡張パックが必要になるだろうが、この名高いフォーミュラに『Civ VI』が施した変更の数々は、実にぜいたくなストラテジーのご馳走を生み出している。
4.5/5.0 USgamer
ビジュアル: ぱっと見グラフィックはシンプルに見えるかもしれないが、それはアート・チームが加えた素晴らしい細部を見逃しているからだ
サウンド: Sogno di VolareはBaba Yetuではないが、テンションの上がる素晴らしいテーマ曲
インターフェース: UIにはいくつかの問題が散見される。1080p以上のスケーリングがいまいちで、特定の情報が見えなくなる
ボリューム: 『Civilization』なので、次回作が出るまで莫大な時間を捧げることに

『Civilization VI』は、見事なシリーズ最新作だ。Firaxisは、フランチャイズ最高のバニラ版を作り上げており、多数の指導者、最高のサウンドトラック、鋭いアート・スタイル、都市拡張といった新フィーチャーを収録している。欠けている箇所は殆どなく、この傑作にFiraxisが何を加えていくのか楽しみだ。

4.5/5.0 Hardcore Gamer
『Civilization VI』は、フランチャイズの要素全てを含みつつ改善し、シリーズで最もユニークな作品に仕上がっている。プレーヤーの期待に応えつつ、大幅な革新を施している。カトゥーン風で、史実に忠実ではない感触は万人向けではないだろうが、アイデアは見事に具現化されており、無数の選択肢や発展方法のお陰で、リプレー性は極めて高い。テストが全く足りてない詐欺のような未完成のゲームを発売することが当たり前になっているこの時代に、『Civilization VI』は発売と同時に素晴らしい完成された体験を届けることは可能だと証明してみせている。シリーズのベテラン、新参、子供まで、誰もが楽しめるはずだ。ダイナミックで反応的なゲームプレーは、『Civ』の本質を全て維持、洗練させつつ、人気設定内で斬新かつ楽しい体験を生み出している。『Civilization』フランチャイズも25歳になり、その間にこのジャンルも様変わりした。『Civilization VI』は、フランチャイズへの素晴らしいラブレターだ。
4.5/5.0 Game Revolution
本作は魅惑的なゲームで、プレーヤーが時間を注ぎ込むほどに報いてくれる。確固たる決断を下し、未来を見据える能力を試すゲームである。本作への不満に対抗するためには外交や数字調整が必要になるとはいえ、本作はFiraxis Gamesによる新たな4Xゲームの傑作であり、末永くPCで最も人気のあるゲームの座に君臨し続けるのは間違いないだろう。
おススメ Eurogamer
『Civilization VI』はシリーズ最高の強みを身に付け、素晴らしい新フィーチャーを追加し、取っ付き易く充実した作品に仕上げている。
8.9/10 NZGamer
敷居は低いが奥は深い。フランチャイズ最高傑作だ。
8.5/10 Destructoid
昔からの『Civ』のマントラである「あともう一ターン」が、これまでになく強力になっている。戦略性の深みを増す追加要素、過去作のフィーチャーの大半を収録したお陰で、よりバランスの取れたロンチとなっている。『Civ VI』の今後が楽しみだが、『Civ V』ほど劇的な変化はなさそうだ。
8.5/10 Polygon
『Civilization 6』は過去作を進化させており、より幅広い多様性、アセットの巧みな活用と多種多様なアクティビティを提供する。この種のゲームの最高峰を維持しており、プレーヤーの注意を引き続け、スタッツとマップから新たな物語を紡ぎ出し続ける。しかし、歴史シミュのコンセプトを、25年前に掲げられた野心から進化させることには失敗している。『Civ』は既に、人類進化の経過に匹敵する、自らのシミュレーションに落ち着く地点に到達しているのかもしれない。

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  • カテゴリ: 海外レビュー タグ: Sid Meiers Civilization VI