雑多ブログで月間2,400商品を売り上げた手法とその代償に失いかけたもの
今年の7月にブログのコンセプトとデザインをリニューアルしました。
それまでは雑多な内容のブログで、日常的に気になったことや体験したことをとりとめもなく記事にしていました。しかし、私は安月給のサラリーマン。ブログは趣味であると同時に、副業としての収益源でもあります。そこで、雑多ブログからマネー情報に特化したブログにすることで、収益の増大を目指しました。
それから約3ヶ月(8、9、10月)。思惑通りに、ブログ収益は2倍以上に膨れ上がりました。収益は公開しないスタンスなので、説得力に欠けるかもしれませんが、当ブログの月間注文数は以下のようになりました。
▽7月
注文発生数:1,461商品
↓
▽10月
注文発生数:2,466商品
※主要アフィリエイトASP 4社合算
ピンとこないかもしれませんが、金額的には数十万円増えて2倍くらいになったと解釈してください。
今回は、雑多ブログで月間2,400商品を売り、3ヶ月で収益が2倍になったマネタイズ方法を紹介します。すぐに実践できるものもあるので、参考にしてみてください。
それと、私がこの記事でもう一つ言いたいことは、収益の代償と引き換えに失いかけたものがあったということです。特に家庭持ちのサラリーマンの方は、いきすぎると疲弊するので注意してください。
※この記事で紹介する内容は、アフィリエイト収益という観点です。ブランディングや別のビジネスでの収益化とは別の話です。
はじめに
これから紹介する方法は、ある程度ブログを続けてきたものの「マネタイズが難しい」という人に参考にしていただける内容です。
これからブログをはじめる、またはブログをはじめて間もない人は、小細工よりも「とにかく書いて!書いて!書きまくる!」ことが大切です。よく最初から広告の配置に熱心になったり、デザインばかり気にしたり、表面ばかりを見る人がいます。しかし、文章を書く(コンテンツを作る)能力を鍛えなければ何もはじまりません。
そのときに、ほんの少しだけでもいいので、読み手のことを考えてほしいです。読んでくれる人がいることは、ありがたいことです。だから、その人達を満足させることに徹してください。具体的な書き方については、以下の記事にまとめました。※この記事を書いた頃は年間で6,000商品でした。
すると「集客」できるブログが書けるようになります。集客できるようになれば、広告の配置に熱心になっても簡単に収益を増やせます。マネタイズは、それからでも遅くはありませんよ。
雑多ブログの収益を倍増させる3つの方法
(1)お金になる記事を書く
記事には2種類あって「お金になる記事」と「お金にならない記事」があります。ブロガーの場合は、後者の「お金にならない記事」を書いてしまいがちです。バズることに憧れたり、人を笑わせたり、問題提起を吹っ掛けたり注目されるのが好きだからですね。
そうではない真面目な人も「日常はなんでもネタにできる」「毎日書くこと」といった精神論が優先されるとラーメンを食べに行った記事やどこかへ遊びに行った記事を書いてしまいます。
私も子どもとよく公園に行きます。そのことを記事にしていたら「大阪 公園」のキーワードで上位表示されるようになり、土日祝はめちゃくちゃアクセスがあります。
しかし、どうがんばってもマネタイズできませんでした。もう、マツコの知らない世界で「マツコの知らない公園のすべり台の世界」に呼んでもらうことくらいしか思い浮かびません(呼んでください)。
アドセンスがあるじゃないか!と思われるかもしれませんが「PVを増やせばアドセンス収益は増える」は迷信です。アドセンスは貼っていたら儲かる広告ではなく、Googleやその先にいる広告主を喜ばせるような記事を書かないとたいしたお金にはなりません。最近になって、ようやくわかってきたので、別の機会に記事にするかもしれません。
脱線しそうになりましたが、つまりは「お金になる記事」を増やせば収益は増えます。当然と言えば当然ですよね。グルメ記事より、購入した商品をレビューした記事を書いた方が収益化できる可能性は高いということです。
「ラーメンを食べに行ってきました!」という記事を見に来る人は、ラーメン屋に行きたいのであって、商品を買いにきたわけではありません。その人たちに売れるものはないんです。
もちろん、それを集客のためのきっかけにして、キラーコンテンツ(お金になる記事)に誘導したり、ファンになってもらいリピートしてもらう施策は立てられます。それをするにしても「お金になる記事」を作っておかなければならないのです。
ただし、お金記事に走りすぎると読者やファンを裏切る行為にもなりかねません。目先の利益に走るともっと大きなものを失くしてしまうかも。ファンも増やしたいし、収益も増やしたい。そんな人は、配信する記事のバランスを考えましょう。
少しだけ論点がずれますが、LIGブログは配信のバランスがうまいです。
なので、私は「お金になる記事」を増やしたことにより収益が増大しました。
(2)過去記事をリライトする
過去記事は資産です。しかし、ブログ記事の場合は「書いたらほったらかし」という人が非常に多いです。これはめちゃくちゃもったいないので、古くなった記事はリライトして、いつまでも輝かせる工夫をしましょう。
具体的には、
・新しい情報を追記
・古い情報を変更、削除
・廃版商品の入れ替え
です。
Googleアナリティクスでアクセス数を見た時に、アクセス数が多い、かつ下降している記事からリライトします。
「新しい情報を追記」「古い情報を変更、削除」はそのまんまです。正確な情報を記載して鮮度を保つようにしましょう。その結果、以下のように検索順位が復活しました。
なぜか、突然に圏外に叩き落とされた記事も復活しました。
初期の頃に書いた記事は、SEOの知識もままならず文章も下手くそです。磨けば光る原石は、足元に転がっているので見直しをかけてみてください。新しい記事を公開するだけがブロガーの仕事ではありません。
そして機会損失になっている可能性が高いのが、廃版商品やモデルチェンジした商品をそのまま露出していることです。ブロガーの場合は、Amazonアソシエイトや楽天アフィリエイトをよく使っているかと思います。しかし、デジタル家電やおもちゃはサイクルが早く、品切れになったままの商品ページにリンクさせていることがあるんですよね。
なので、「この記事で紹介している商品は新モデルが発売されています。新しく備わった機能は◯◯で、◯◯が改善されています」といったように追記してリンクを貼り替えておきます。
検索順位チェックツールGRCを毎日まわしているなら気づくかもしれませんが、そこまでやってない人の方が多いですよね。思わぬキーワードで上位なっていることもあるので、サーチコンソールの検索アナリティクスで拾っているキーワードを確認してみてください。登録していない人は、この機会に絶対に登録しておきましょう。
私はリライトをかけたことにより、Amazonアソシエイトの過去最高益を連続更新しています。
(3)専門家であれ
以下は、世界的に有名なミュージシャンであるボブ・ディランが発した、私が好きな言葉です(ノーベル文学賞で話題になってますね)。
尊敬する人?思いつかなくもない。LAのガソリンスタンドで働いているお年寄りだよ。どういう人って、キャブレターを直してくれた人だよ。
20代の頃、本でこの言葉を読んでからというもの頭から離れずにいます。
生きているということは、あなたは何かしらの専門家です。昨日みた映画のことは誰よりも語れるし、毎晩の献立はあなたが子供のために考えた結晶です。太っている人は原因があっただろうし、職場で受けたパワハラ体験は誰かに勇気を与えるかもしれない。
あなた自身が気づいていないだけで、周りから見れば立派な専門家なんです。それを映す鏡がGoogleアナリティクスでした。
過去に書いたブログ記事からアクセスの多い人気の記事を見つけてください。それはユーザーからも、Googleからも評価されている優良コンテンツです。その優良コンテンツを徹底的に磨き上げましょう。
私の場合は、携帯電話をソフトバンクから楽天モバイルに移行した記事に人気がありました。楽天モバイルを検討している人の悩みを解消して、うまく誘導すれば「お金になる記事」になると考えました。なので、キーワードプランナーやキーワード取得ツールを使って、楽天モバイル関連のニーズを掘り起こし、記事追加とリライトを繰り返しました。
結果的に、月に2、3件の発生から、ほとんど毎日、発生するようになりました。
私は楽天モバイルを実際に使っています。これから検討している人から見れば、楽天モバイルの専門家だったんです。
なお、雑多ブログの場合は、いろんな記事が入り乱れてしまうデメリットがあります。はじめて訪れたユーザーは、何のブログかわからなくなり、すぐに離脱してしまいます。
それを防ぐために、必ずカテゴリ分けをしましょう。関連する記事が表示されることで、他の記事にも興味を持ってみてくれるようになります。詳しくは以下の記事をご覧ください。
おまけ:どうしてもマネタイズできないとき
どうしてもマネタイズできない記事なら、アドセンスでなんとかしようと思いますよね。でも、それだけでは物足りないので、nendや忍者AdMax、アフィリエイト広告といった別の広告の導入を検討するでしょう。
私はnendを使っていたんですが、雀の涙ほどしか収益がありませんでした。で、今まで私が試した中で、最も効果があったのが楽天アフィリエイトのモーションウィジットでした。モーションウィジットは、ユーザーが過去に見たことのある商品を表示してくれるツールです。
楽天アフィリエイトは、ユーザーがクリックしてからクッキーが30日間残るのと、楽天ユーザーは数が多いため、記事の内容がどうあれ、クリックされれば何かしらの商品を買う可能性が高いのです。ただし、料率が基本1%なのでそれなりのPV数がないと実感は薄いと思います。
私は月間45万PVほどで、数万円(ポイント)増えただけなので微妙と言えば微妙ですが。どうしてもってときは導入する価値がありますよ。
収益の代償に失いかけたもの
ブログでお金を稼ぐという行為は、頭を使います。楽しんで書くだけでは、収益は増えません。
Webマーケティングであったり、コンバージョン率を高めるための施策であったり、ブランディングであったり、考えて、実践して、失敗して、また考えてといったことを繰り返します。これは、ビジネスと同じです。
今年になってアフィリエイトをやっている方とお会いする機会が増えているのですが、マーケティング寄りの考え方をする人達ばかりで、ほんとうに勉強になることばかりです。
私もここ2、3ヶ月は「どうすれば収益化できるか」ということをずっと考えて取り組んできました。しかし、私はサラリーマンで昼間に頭を使い、帰宅してからも頭を使いで、脳を休ませることがなく、ずっと頭がパンクしそうな状態が続いていました。すると、ちょっとしたことでも、イライラしてきます。
例えば、パソコンに向かっているときに、子どもが邪魔してくるとイライラしてしまいます。「ちょっとあっち行ってて!!!」とキレたこともあります。子どもは保育園に通っていて、私も帰宅が遅いです。子どもが近づいてくるのは、単純に遊んでほしいという気持ちだけなのに。
収益が増えても、家庭環境が悪くなってはなんの意味もありません。なので、子どもと全力で遊ぶ→子ども寝る→作業するというメリハリをつけるようにしました。全力で遊ぶようになってから、夜もすぐ寝てくれるようになったので、この方法はおすすめです。
それと「お金になる記事」を作るのは大変です。最近はクレジットカードの記事を量産したのですが、めっちゃしんどかったです笑。クレジットカードはポイント制度がややこしくて、かといって半端な記事を書けないので、調べて記事にまとめるには労力を使います。仕事から帰宅して書くのは、ほんとうにきついです。
でも、その甲斐あってか、レントラックスさんやクリテオさんといったクローズドASPからも声をかけてもらえるようになったので幅は広がりました。マネー情報に特化したことで、テーマ性が出てきたのはよかったです。
とはいえ、過去記事をみてくださり、レビュー記事の依頼を頂くこともあります。自分も書きたいので、やっぱり個人ブログは柔軟性をもって好きにやろうかなとも思ってもいます。「お金になる記事」はシェアしてもらえることも少ないので。
ということで、今まで好きに書いていた人がアフィリエイトに注力すると疲弊するかもしれません。私も疲弊しており、かつては毎日更新していたブログも、一週間に2回くらいしか更新できなくなりました。
ただし、疲弊した分、お金は稼げるようになります。
つまり、お金を稼ぐには「努力」が必要ということです。