大手鉄鋼決算 石炭の高騰で大幅減益見通し
鉄鋼メーカー各社が発表した来年3月期の決算の見通しでは、製鉄の原料である石炭の国際価格が大幅に上昇していることなどから、最終的な利益は最大手の新日鉄住金が50%を超える大幅な減益になるなど各社とも厳しい業績を見込んでいます。
このうち、新日鉄住金が発表したグループ全体の来年3月期の決算の見通しは、売上が4兆5500億円でことし3月期と比べて7%減少し、最終的な利益は600億円と58%もの減少になるとしています。
大幅な減益の要因として会社では、製鉄の原料となる石炭の生産量が中国で減少して国際的な価格が大幅に上昇する一方、鉄鋼の過剰生産が続く中国から安い鉄鋼製品が輸出されて値崩れが起き、円高も加わって採算が悪化しているため、としています。
また、JFEホールディングスも来年3月期の最終利益は150億円と、ことし3月期より55%の減少を見込み、神戸製鋼所も100億円と見込んでいた来年3月期の最終利益を0円に下方修正しました。
新日鉄住金の榮敏治副社長は記者会見で、「石炭の価格がここ数か月で2倍に上がっていて長期的に継続するだろう。自助努力を超えているので価格への転嫁が必要だ」と述べ、鉄鋼製品の価格の値上げに向け自動車メーカーなどと交渉する方針を示しました。
大幅な減益の要因として会社では、製鉄の原料となる石炭の生産量が中国で減少して国際的な価格が大幅に上昇する一方、鉄鋼の過剰生産が続く中国から安い鉄鋼製品が輸出されて値崩れが起き、円高も加わって採算が悪化しているため、としています。
また、JFEホールディングスも来年3月期の最終利益は150億円と、ことし3月期より55%の減少を見込み、神戸製鋼所も100億円と見込んでいた来年3月期の最終利益を0円に下方修正しました。
新日鉄住金の榮敏治副社長は記者会見で、「石炭の価格がここ数か月で2倍に上がっていて長期的に継続するだろう。自助努力を超えているので価格への転嫁が必要だ」と述べ、鉄鋼製品の価格の値上げに向け自動車メーカーなどと交渉する方針を示しました。