米大統領選まで1週間 メール再捜査で情勢不透明に
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アメリカ大統領選挙は投票日が1週間後に迫りました。民主党のクリントン候補がメールの再捜査に直面する中、共和党のトランプ候補は「クリントン氏が当選しても裁判になるだろうから不適格だ」などと訴えて、急速に追い上げていて、情勢は不透明感を増しています。
アメリカ大統領選挙は今月8日の投票日まであと1週間となり、民主党のクリントン候補が、国務長官在任中に私用のメールアドレスを公務に使っていた問題で、FBI=連邦捜査局が捜査を再開することが最大の焦点となっています。
クリントン氏は先月31日、接戦州の1つ中西部オハイオ州で「FBIは犯罪の証拠もないのに選挙に介入してきた。事件になるようなものはない」と演説し、自身が訴追されることはないと主張しました。
これに対し、トランプ氏は中西部ミシガン州で演説し「クリントン氏が当選しても捜査が続き、裁判になるだろう。大統領に不適格だ」と訴え、攻勢を強めています。
各種の世論調査の支持率の平均値によりますと、先月中旬の時点ではトランプ氏の女性に対する過去の言動などが影響し、クリントン氏が7ポイント程度リードして優位に選挙戦を進めていましたが、トランプ氏は今月1日時点でおよそ2ポイント差まで急速に追い上げていて、メールの問題で情勢は不透明感を増しています。
クリントン氏は先月31日、接戦州の1つ中西部オハイオ州で「FBIは犯罪の証拠もないのに選挙に介入してきた。事件になるようなものはない」と演説し、自身が訴追されることはないと主張しました。
これに対し、トランプ氏は中西部ミシガン州で演説し「クリントン氏が当選しても捜査が続き、裁判になるだろう。大統領に不適格だ」と訴え、攻勢を強めています。
各種の世論調査の支持率の平均値によりますと、先月中旬の時点ではトランプ氏の女性に対する過去の言動などが影響し、クリントン氏が7ポイント程度リードして優位に選挙戦を進めていましたが、トランプ氏は今月1日時点でおよそ2ポイント差まで急速に追い上げていて、メールの問題で情勢は不透明感を増しています。
有権者は
アメリカ大統領選挙の民主党のクリントン候補が国務長官在任中に私用のメールアドレスを公務に使っていた問題をめぐりFBI=連邦捜査局が捜査を再開することになったことについて、先月31日、首都ワシントンのホワイトハウスの前で有権者に聞きました。
このうちクリントン氏を支持するという女性は「私には全く影響はない。すべての人間が間違いを犯すものだ」と話していました。
一方で、共和党のトランプ候補を支持するという男性は「メールのニュースはクリントン氏にとって悪いことだと思う。人々の判断に影響するだろう」と話していました。
NBCテレビの世論調査によりますと、捜査再開について「重要な問題だ」と答えた人は全体の55%で、いわゆる無党派層では68%に上り、有権者の判断に影響を与える可能性もあります。
このうちクリントン氏を支持するという女性は「私には全く影響はない。すべての人間が間違いを犯すものだ」と話していました。
一方で、共和党のトランプ候補を支持するという男性は「メールのニュースはクリントン氏にとって悪いことだと思う。人々の判断に影響するだろう」と話していました。
NBCテレビの世論調査によりますと、捜査再開について「重要な問題だ」と答えた人は全体の55%で、いわゆる無党派層では68%に上り、有権者の判断に影響を与える可能性もあります。
最新の情勢は
アメリカの政治情報サイト「リアル・クリア・ポリティクス」によりますと、先月22日から31日の間に行われた各種の世論調査の支持率の平均値は、民主党のクリントン候補が47.5%、共和党のトランプ候補が45.3%となっていて、クリントン氏が2.2ポイントリードしています。
先月中旬にはトランプ氏に過去に体を触られたり、キスされたりしたなどと証言する女性のインタビューが次々と報じられたほか、トランプ氏が選挙で敗北した場合、結果を受け入れるかどうか明言しなかったことで批判を浴びトランプ氏の支持率にかげりが見えました。
これに対して、クリントン氏は3回のテレビ討論会すべてで主要なアメリカメディアから高い評価を受け、2人の支持率の差は一時7ポイント程度まで広がりました。
しかし、先月28日クリントン氏が国務長官在任中に私用のメールアドレスを公務に使っていた問題で、FBI=連邦捜査局が捜査を再開することを明らかにしました。
これを受けてトランプ氏は攻勢を強めていて、アメリカメディアは最終盤の情勢に影響を及ぼすいわゆる「オクトーバー・サプライズ」になる可能性もあると伝えています。
こうした中、2人の差は急速に縮まっていて、トランプ氏が逆転している調査もあります。
一方で、大統領選挙は全米50州と首都ワシントンに割り当てられた合わせて538人の選挙人を争う仕組みですが、「リアル・クリア・ポリティクス」によりますと、現時点でクリントン氏が優勢な州の選挙人の数は合計263人で、過半数の270人に迫っています。
これに対し、トランプ氏が優勢な州の選挙人の合計は164人にとどまっています。
ただ、南部フロリダ州や中西部オハイオ州に加え、伝統的に共和党が強い西部アリゾナ州など合わせて8の州では接戦となっていて、選挙の勝敗を左右するこうした州では今後も激しい争いが続く見通しです。
先月中旬にはトランプ氏に過去に体を触られたり、キスされたりしたなどと証言する女性のインタビューが次々と報じられたほか、トランプ氏が選挙で敗北した場合、結果を受け入れるかどうか明言しなかったことで批判を浴びトランプ氏の支持率にかげりが見えました。
これに対して、クリントン氏は3回のテレビ討論会すべてで主要なアメリカメディアから高い評価を受け、2人の支持率の差は一時7ポイント程度まで広がりました。
しかし、先月28日クリントン氏が国務長官在任中に私用のメールアドレスを公務に使っていた問題で、FBI=連邦捜査局が捜査を再開することを明らかにしました。
これを受けてトランプ氏は攻勢を強めていて、アメリカメディアは最終盤の情勢に影響を及ぼすいわゆる「オクトーバー・サプライズ」になる可能性もあると伝えています。
こうした中、2人の差は急速に縮まっていて、トランプ氏が逆転している調査もあります。
一方で、大統領選挙は全米50州と首都ワシントンに割り当てられた合わせて538人の選挙人を争う仕組みですが、「リアル・クリア・ポリティクス」によりますと、現時点でクリントン氏が優勢な州の選挙人の数は合計263人で、過半数の270人に迫っています。
これに対し、トランプ氏が優勢な州の選挙人の合計は164人にとどまっています。
ただ、南部フロリダ州や中西部オハイオ州に加え、伝統的に共和党が強い西部アリゾナ州など合わせて8の州では接戦となっていて、選挙の勝敗を左右するこうした州では今後も激しい争いが続く見通しです。