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渡邉哲也「よくわかる経済のしくみ」

「爆発企業」サムスン、洗濯機も爆発続出で企業「分割」危機…韓国経済危機に直結も

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現代自動車もリコール隠し疑惑が問題に


 また、サムスンと並んで韓国を代表する企業の現代自動車も、輸出の急激な悪化が大きな問題になっている。労働組合のストライキによって9月上旬は輸出が半分近くに減少しており、改善のめどが立っていない。さらに、エンジンの不具合によるリコール隠しの疑惑も発生しており、業績不振の加速度はある意味でサムスンよりも厳しいといえる。

 ちなみに韓国の労組だが、盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領時代の左派政権下で大きな力を得ており、司法も労組側に寄りがちなため、企業にとっては非常に厄介な存在になっている。

 いずれにしても、韓国経済を両輪で支えてきたサムスンと現代という2社の不振は、輸出で成長してきた韓国経済の終わりを意味するといっても過言ではないだろう。
(文=渡邉哲也/経済評論家)

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