マルチプラットフォームmulti-platform 】 クロスプラットフォーム / cross-platform

マルチプラットフォームとは、あるコンピュータプログラムソフトウェア)を、複数の異なる仕様の機種やOSで同じように動作させられること。また、入出力装置などコンピュータ周辺機器を、複数の異なる機種に繋いで使用できること。

ソフトウェアをマルチプラットフォーム対応とするための主な手法は二つある。一つは、同じソースコードなどを元に、対応するそれぞれのプラットフォーム向けの実行可能なプログラムを生成し、「Windows版」「Mac OS X版」などのように、それぞれに対応するパッケージとして別々に提供する方式である。商用のソフトウェア製品ではこの方式でマルチプラットフォーム化する例が多い。

もう一つは、仮想マシンVMVirtual Machine仮想機械)やインタプリタなど、様々なプラットフォームに対応したプログラム実行環境が用意されているプログラミング言語などを用いてソフトウェア開発する方式である。開発に用いた言語などの実行環境が提供されているプラットフォームであれば、同じパッケージをそのまま同じように動作させることができる。Java言語開発されたソフトウェアや、いわゆるスクリプト言語によるソフトウェアなどがこれに含まれる。

また、家庭用ゲーム機などのビデオゲームの分野でマルチプラットフォームのゲームソフトという場合には、内容がほとんど同じながらソフトウェアとしてはまったく異なるものを機種ごとに別々に開発する方式を指すことが多い。ゲーム機は機種によって機能や性能、操作方法など根本的な部分が大きく異なっていることが多いためである。

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<1433>  2016.1.13更新