eスポーツとは?

「eスポーツ(e-sports)」とは「エレクトロニック・スポーツ(Electronic Sports)」の略で
コンピューターゲームやビデオゲームで行われる競技のことを指します。

日本でスポーツとは「体を動かす」「運動」といった体育的なイメージですが、語源は
古フランス語のdesport「気晴らしをする、遊ぶ、楽しむ」であるとされ、例として
IOC(国際オリンピック委員会)ではチェスや、ビリヤード、囲碁等の国際競技団体が
加盟団体や承認団体になっています。

従って、eスポーツも海外ではスポーツとして認識されており、2007年から
OCA(アジアオリンピック評議会)が主催する「アジアインドアゲームズ」でeスポーツを
正式種目として採用しています。

歴史的にみると、1990年代後半頃から、欧米では賞金のかかった大規模ゲームイベントが複数開催され
プレイヤーのプロ化につながり、「eスポーツ」という単語が使われ浸透していきました。

現在では世界各地でPC関連メーカーをはじめとした様々な企業がスポンサードして、プロチームや
プロリーグが多数存在し、青少年を中心に大ブームとなっています。

また、eスポーツを国が支援する動きも起きており、スポーツ大国である中国において、2003年に
国家体育総局がeスポーツを「99番目の正式体育種目」として指定。また、韓国では空軍の中に
eスポーツのプロチームが存在し、プロリーグに参戦しています。

競技は概ね下記の3つのジャンルが中心と言え、市販のソフトを主に使用します。

(1)アジアインドアゲームズで正式種目となったサッカー、カーレースのようなスポーツゲーム

(2)「War Craft」や、韓国 で人気の「スタークラフト」のような
   リアルタイム戦略シミュレーションゲーム

(3)「カウンターストライク」のような一人称視点による戦争ゲーム

競技はネットワーク上で行われるものありますが、観客の前で実際に選手が出場して行われる大会が
人気となっています。

残念ながら、そうした世界の動きとは裏腹に
「ゲーム=スポーツ」という文化が生まれなかった日本では、ゲームソフトメーカー主導の
個別タイトルによるゲーム大会は行われていたものの、eスポーツ的な大会は小規模開催に留まり
世界からは “eスポーツ後進国”と認知されている状態です。

こうした状況を打破すべく、最近になって、「日本eスポーツ協会設立準備委員会」が設立され
海外のeスポーツ協会との連携を模索し、いくつかの大学では学内eスポーツ選手権が開催され
今後のeスポーツを取り巻く動きに注目が集まりつつあります。

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