バラク・オバマ米大統領の行政府は10月31日(現地時間)、オバマ氏が任期中に米大統領の公式アカウントとして使ってきたTwitter、Instagram、Facebookのアカウントは、次期大統領が継承すると発表した。
例えばTwitterの場合、米大統領として公的な発言をするために2015年5月に開設したアカウント「@POTUS」(President of The United States)が、1109万人のフォロワー(本稿執筆現在)と共に次期大統領のものになる。
次期大統領が民主党のヒラリー・クリントン氏であれ共和党のドナルド・トランプ氏であれ、公的ツイートはこのアカウントで投稿することになる。
ちなみに、オバマ氏は個人として2007年から「@BarackObama」というアカウントを使っており、こちらのフォロワーは7849万人だ。クリントン氏のフォロワーは1009万人、トランプ氏のフォロワーは1284万人。
アカウントは継承するが、これまでオバマ氏が投稿してきたコンテンツはすべてエクスポートし、米国立公文書記録管理局(NARA)がアーカイブとして保管する。これらのアーカイブは、誰でも閲覧できるよう公開する計画だ。次期大統領は、まっさらなタイムラインでスタートを切る。
オバマ大統領は、SNSやYouTube、Facebookの「ライブ動画」などを駆使する初の“ソーシャルメディア大統領”として、連邦政府のWebサイトにも様々な改革をもたらした。オバマ氏のスタッフが8年間の任期中に構築したシステムなども、次期ホワイトハウススタッフに提供するとしている。
第45代米合衆国大統領選は11月8日に予定されている。大統領の就任式は2017年1月20日だ。
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