オリックス・日本人選手の今季年俸5傑【拡大】
★高齢野手では異例
今季のプロ野球で最大の複数年契約(出来高払いは含まず)を結んでいるのは、オリックス・金子(契約時年齢31歳、以下同じ)の4年総額20億円。野手では阪神・鳥谷(33歳)が5年総額20億円、ソフトバンク・松田(32歳)が4年総額16億円。また年俸変動制では西武・中村が4年最大20億円(30歳)とみられる。
契約時で高齢だったのはいずれも34歳で3年総額12億円のソフトバンク・松坂、同・和田だが、両者は投手。糸井が35歳で4年契約を結べば、野手としては異例の高齢大型契約となる。
★動向次第で“玉突き”も
今オフのFA市場は、外野手に注目が集まっているが、中心は実績、年俸ともトップにいる糸井だ。その動向によって日本ハム・陽岱鋼(ヨウ・ダイカン、29)、中日・平田良介(28)、楽天・聖沢諒(30)ら他の外野手が、まるで玉突きのように影響を受ける可能性がある。
一方でヤクルト・雄平(32)、中日・大島洋平(30)は権利を行使せず残留することを決めた。交渉に時間をかければ、来季の編成が固まる球団も増え、選択肢は狭まってくる。
糸井のFAに関する発言
★10月1日 「自分の中では最初で最後だと思うので…」(シーズン最終戦後にFAについて初めて言及)
★同12日 「日々、揺れ動いています」(福良監督と面談し、胸中を明かした)
糸井 嘉男(いとい・よしお)
1981(昭和56)年7月31日生まれ、35歳。京都府出身。宮津高から近大を経て、2004年ドラフト自由枠で日本ハムに投手として入団。1軍登板はなく、06年に野手転向。13年1月にオリックスへトレード移籍。今季は自己最多の53盗塁で盗塁王に輝いた。ベストナイン4度、ゴールデングラブ賞6度。1メートル87、88キロ。右投げ左打ち。既婚。今季年俸2億8000万円。背番号7。