日銀 大規模な金融緩和策の維持を決定

日銀 大規模な金融緩和策の維持を決定
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日銀は、1日まで開いた金融政策決定会合で、2%の物価上昇率の実現に向けて、ことし9月に導入した長期金利に誘導目標を設ける新たな枠組みのもとで、今の大規模な金融緩和策を維持することを決めました。
日銀は、1日までの2日間、金融政策決定会合を開き、国内外の景気や物価の現状と先行きについて議論しました。

その結果、2%の物価上昇率の実現に向けて9月に導入した短期金利と長期金利に誘導目標を設ける新たな枠組みのもとで、今の大規模な金融緩和策を維持することを賛成7、反対2の賛成多数で決めました。

具体的には、短期金利は、マイナス金利政策を継続し、金融機関から預かる当座預金の一部に適用する金利をマイナス0.1%に据え置き、長期金利は、償還までの期間が10年の国債の利回りが0%程度で推移するよう、年間およそ80兆円のペースで国債を買い入れます。

消費者物価は、ことし9月まで7か月連続でマイナスの水準となっていますが、日銀としては、日本経済は、緩やかな回復を続けていると見ていることに加え、9月に導入を決めた新たな枠組みによる金融緩和策の効果を見極めたいと判断したものと見られます。

日銀の黒田総裁は、午後3時半から記者会見をして、今回の判断について説明することにしています。