戦争文学作家の伊藤桂一さん死去
みずからの従軍体験をもとにした短編小説「螢の河」で直木賞を受賞するなど、数多くの戦争文学で知られる作家の伊藤桂一さんが先月29日、神戸市で亡くなりました。99歳でした。
伊藤さんは、今の三重県四日市市生まれで、旧制中学校に通いながら創作活動を始めますが、昭和13年に徴兵されて、終戦まで中国大陸で従軍しました。
終戦後、出版社の編集者を経て小説家として独立し、昭和37年にはみずからの従軍体験をもとに、兵士と上官の心の交流を書いた短編「螢の河」で直木賞を受賞しました。
戦場での人間性に焦点を当てた戦争文学で高い評価を受け、昭和58年に「静かなノモンハン」が芸術選奨文部大臣賞と吉川英治文学賞を受賞した一方、江戸時代を舞台にした時代小説のシリーズも人気を集めました。
また、詩人としても数々の賞を受賞するなど活躍し、日本現代詩人会の会長も務めました。
関係者によりますと、伊藤さんは神戸市の高齢者施設で暮らしていましたが、先月29日、高齢のため99歳で亡くなったということです。
終戦後、出版社の編集者を経て小説家として独立し、昭和37年にはみずからの従軍体験をもとに、兵士と上官の心の交流を書いた短編「螢の河」で直木賞を受賞しました。
戦場での人間性に焦点を当てた戦争文学で高い評価を受け、昭和58年に「静かなノモンハン」が芸術選奨文部大臣賞と吉川英治文学賞を受賞した一方、江戸時代を舞台にした時代小説のシリーズも人気を集めました。
また、詩人としても数々の賞を受賞するなど活躍し、日本現代詩人会の会長も務めました。
関係者によりますと、伊藤さんは神戸市の高齢者施設で暮らしていましたが、先月29日、高齢のため99歳で亡くなったということです。