佐賀大学は3日、元学生に不適切な発言をしたり、恋愛感情を伝えるメールを何度も送ったりしたとして、教育学部の50代の男性准教授を停職6カ月の懲戒処分にしたと発表した。9月23日付。

 大学によると准教授は2012年2月、研究室で当時4年の女子学生に対し、学生の両親の結婚に関して侮辱する発言をした。また、11年10月~12年3月、「結婚してほしい」などと繰り返しメールを送信。やりとりは約70回に上ったという。

 学生が12年5月に大学に相談した。その後学生側が「准教授の発言で信仰の自由と名誉感情を侵害された」として佐賀地裁に提訴し、大学の調査は止まっていた。今年1月、大学が学生らに計8万8千円を支払うよう命じた判決が確定したことを受け、調査を再開したという。

 同大の門出政則理事は「大学として深く反省すると同時に、(ハラスメント防止の)活動を続けないといけないと反省している」と話した。

 この准教授は06年にも別の女子学生の家族に暴行を加えたなどとして、懲戒処分になっている。(浜田祥太郎)