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朴大統領の知人聴取 検察、逮捕可否検討 文書流出

ソウル中央地検に出頭した崔順実氏(中央)=ソウルで2016年10月31日、AP

 【ソウル大貫智子】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領から機密文書を受け取り、国政に介入した疑惑が持たれている朴氏の親友、崔順実(チェ・スンシル)氏(60)が31日、ソウル中央地検に出頭した。崔氏がどの文書を入手し、どこまで国政に関与していたかが焦点。検察は「容疑者」として事情聴取を始めており、容疑が固まれば緊急逮捕する方針とみられる。

 崔氏をめぐっては、青瓦台(大統領府)の機密文書を不正入手した大統領記録物管理法違反や不正に設立した財団を私物化した横領、背任などの疑いが持たれている。朴大統領は25日に演説草稿などを崔氏に渡していたことを認めて謝罪している。

 出頭した崔氏は記者団に「国民の皆さん許してください。死ぬほどの罪を犯してしまった」と話した。ただ、滞在先のドイツから30日に帰国する前には韓国紙の取材に、機密文書とは知らなかったと話していることから、容疑を否認した可能性がある。

 検察側は、崔氏のものとみられるタブレット端末を押収し、所有者や保存されている機密文書の解析を急いでいる。また、文書を渡した疑いのある元高官らを出国禁止にしており、近く元高官らの事情聴取も始める見通しだ。

 韓国の憲法では現職大統領は訴追できない。ただ、世論や野党の反発は激しく、朴大統領の支持率が急落する中で、事態収拾のめどは立っていない。

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