パナソニック 業績予想を下方修正 想定より円高で

パナソニック 業績予想を下方修正 想定より円高で
大手電機メーカー、パナソニックは、今年度1年間の業績予想について、当初の想定よりも円高が進んだとして、ことし4月時点の予想に比べて、売り上げ、利益とも下方修正しました。
発表によりますと、パナソニックは、今年度1年間のグループ全体の業績予想について、売り上げが7兆2000億円と、ことし4月時点の予想に比べて4000億円、率にして5.3%減少し、最終的な利益が1200億円と、4月時点の予想に比べて250億円、率にして17.2%減少すると、それぞれ下方修正しました。

これは、当初の想定に比べて円高が進んだことに加え、住宅用の太陽光発電システム事業で収益が悪化していることなどが主な要因です。

パナソニックの津賀一宏社長は、東京で行った記者会見で、「急速な円高になり、一時1ドル=100円を切ると心配されたが、現在は最悪の事態は避けられている。100円から110円の間を予想しながら戦略を立てたい」と述べました。

一方、パナソニックは、すでに撤退しているプラズマディスプレーパネルの事業について、子会社を解散することを、31日に開いた取締役会で決議しました。負債総額は5000億円に上りますが、昨年度までにほとんどの会計処理を済ませているとしています。